2011年10月14日金曜日

10/14 ラグビーワールドカップ準決勝 対オーストラリア オールブラックスメンバー

来る10月14日(日)に行われる世紀の一戦ワールドカップ準決勝オールブラックス対オーストラリアのオールブラックスメンバーが発表されました。

 先週のアルゼンチン戦から3名が先発ではが代わることになりましたが、ポジティブに取れる変更だと誰もが思うでしょう。
まず24歳の誕生日に足の怪我の為アルゼンチン戦を32分で離脱したコリン・スレイドに代わり当初はその日には休暇でディズニーランドに行っていた筈のアーロン・クルーデンがオールブラックスに召集されてたった2週間の間に先発で10番をつけることになりました。

 また怪我の為しばらく戦線から離れていたイスラエル・ダグとリチャード・カフイがこのゲームから復帰、アルゼンチン戦で同じく負傷退場したマリ・ムレアイーナに代わりダグがフルバックに、そしてこの大会始まってからレギュラーWingとしてそれまでのセンターからコンバートされたリチャード・カフイがサニー・ビル・ウィリアムスに代わり先発で右ウィングに入ります。

 そしてベンチには第4のフライハーフとして召集されたステファン・ドナルドが21番に入り、恐らく対オーストラリア向けの為にアンディー・エリスがジミー・コーワンに代わりベンチにハーフバックの控えで入ります。またアダム・トンプソンの腕の負傷が癒えない為にフランカーの控えにはビクター・ビットが入り、これまた対オーストラリア戦では現状のベストメンバーが出てくることになります。

 今週しきりに報道されたリチャード・マッコウの足の怪我の状態ですが、このオーストラリア戦にはしっかり出てくるということです。けれど今週のトレーニングは全く軽めの練習だけでまたもやスポーツシューズでの練習にとどめているということです。

  1.トニー・ウッドコック 2.ケビン・メアラム 3.オーウェン・フランクス
 4.サム・ホワイトロック 5.ブラッド・ソーン
 6.ジェロモ・カイノ 7.リチャード・マッコウ 8.キエラン・リード

 9.ピリ・ウィープ 10.アーロン・クルーデン
 12.マアア・ノヌ 13.コンラッド・スミス
 14.コーリー・ジェーン 15.イスラエル・ダグ 11.リチャード・カフイ

 16.アンドリュー・ホー 17.ベン・フランクス 18.アリ・ウィリアムス 
19.ビクター・ビット 20.アンディー・エリス 21.ステファン・ドナルド 
22.サニ-・ビル・ウィリアムス

2011年10月10日月曜日

10/10 ラグビーワールドカップ準々決勝 オールブラックス対アルゼンチン 観戦記

オーストラリアが南アフリカを倒した激しいゲームを見た後のこのゲームではオールブラックスがオーストラリアに勝てるかどうか非常に不安が残るゲームとなりました。

 オールブラックスは確かにアルゼンチンに勝ちましたが、圧倒といった内容ではなく、お得いの早いボールを展開させることもブレイクダウンで上手くアルゼンチンに封じられ見られず、アルゼンチンのアタックが少なかったこともありますが、そのデフェンスの強さは証明されず、またトライを許した時のようにあっさりと攻め込まれてあさっりトライを取られるもろさだけは見られました。

 ただダン・カーターが去ってから以降続いていた不安は多少このゲームで解消され、またマッコウの怪我の心配も少し和らいだ感じです。唯一悩み事を増やしたのはまたもやコリン・スレイドとなったことでしょう。本当にコリン・スレイドどこまでも大事なときに頼りに出来ないヤツです。

 このゲームではカーターに代わるオールブラックスのキッカーが発表されたような内容にもなりましたが、ゲーム開始から最初のペナルティーキックのチャンスが11分にオールブラックスに与えられると観衆からのどよめきと歓声で送られるように登場したのがピリ・ウィープでした。この時点までマスコミなどにはキッカーが誰になるか公表されてなくて、10番はコリン・スレイドということを後押しするオールブラックスのメンバーの公言ばかりが目立っていました。だから、キッカーもスレイドになると思っていた人も多かったはずです。けれど巷の期待通りキッカーとしてピリ・ウィープが登場すると安心する気持ちまで誰にも起こったはずです。その期待通りウィープはこの日一本のコンバージョンを外しただけで7本のキックを見事に、真っ直ぐに決めてくれました。

 そしてもう一つGoodNewsはコリン・スレイドが13分に相手タックルから足を痛めてその後32分にベンチに下がり、交代にアーロン・クルーデンが出てきます。このクルーデン、カーターが抜けた後急遽召集されてオールブラックスの練習に1週間しか参加してなくて、ニュージーランドの国内リーグ戦も1ヶ月前には終了してゲーム感覚から離れていたにもかかわらず非常にいい動きを随所に見せました。絶対にコリン・スレイドより期待できる姿が見られ、最後にはウィープがベンチに下がった後のコンバージョンキックも無難に決めて今後の不安を解消させてくれました。一つだけ難しいところはスレイドの場合はフライハーフ以外にウィングやフルバックでも使えるのですが、クルーデンは10番しか使えないといったところです。

 ゲームは一度だけアルゼンチンにトライを許し、後半45分には12-10と先行もされる時がありましたが、ウィープのキックのおかげで直ぐに形勢逆転、そして50分以降はやっとオールブラックスの連続アタックも見られるようになり66分に最初のトライ、そしてその後駄目押しのトライを取って33-10とアルゼンチンを下しました。

 オールブラックスにとっては来週からガ本当の試練になるでしょう。

 オールブラックス 33-10 アルゼンチン (前半12-7)

 ワールドカップ準々決勝第4戦 オールブラックス対アルゼンチンのゲームハイライト

http://tvnz.co.nz/rugby-world-cup/all-blacks-v-argentina-match-highlights-video-4456072

10/10 南アフリカ対オーストラリア 観戦記

 これこそワールドカップで見られるべきゲーム、イヤ、トライネーションのゲームそのものといったゲームでした。本当に最後の最後、80分を時計が射したときもまだ勝敗の行方は分からないゲームとなり手に汗握る、そしてまたまた私の予想とは大きく外れたけど、逆に面白さが増したゲームでした。

 このゲームではどちらかが一つでもミスを、判断ミスをそして遅れて反応したチームが負けるということが言われてました。まさにその通り、一つの判断ミスからトライを許し、それが最後まで響き、逆に25分までペナルティーを与えなかった結果が逆転への時間を遅らせ、そして相手の猛攻に食らいついてタックルを続けたことで勝利を収めることが出来たゲームだったでしょう。

 南アフリカは予想とは逆にゲーム始まってからアタックに次ぐアタックを見せ、またスクラムを圧倒、ラインアウトも制覇し続けました。反対にオーストラリアは強いラインデフェンスを崩さずゲーム終わった時点で南アフリカのタックス数が53に対してオーストラリアが南アフリカに浴びせたタックルは147と3倍近くに及びました。南アフリカはましてテリトリーを80%、ボール所持率を58%とオーストラリアを圧倒、また相手ラインアウトボールを5回も奪う離れ業を見せ数字的には南アフリカの圧倒という感じのところをトライ無しに封じて守りきったゲームでした。

 予想と外れるゲーム内容でしたが、誰もが考えていた勝敗のキーパーソンはデビッド・ポコックとヘンリック・ブルソーであったことは確かでしょう。南アフリカは前半の19分に衝突からの痛みからブルソーが早々に戦線離脱、この後シャック・バーガーの鬼のような、疲れ知らずの猛攻マシーンとTV解説に言わしめた活躍が見られましたが、ブレイクダウンではポコックの姿がどこにも現れ、そして南アフリカがゴールラインまで迫ってもう一つのプレイでトライが取れるというところでこのポコックが邪魔をする、ボールを奪う、早い攻撃を遅くすることが最後まで続きオーストラリアに勝利をもたらしたといって言いでしょう。彼はこのゲームの最優秀選手に当然のごとく選ばれました。

 得点経過としてはさすがに両者の戦いだけあって白熱の展開、10分に南アフリカゴールライン手前のラインアウトから出されたボールを直ぐに蹴り出さなかった事からボールを奪われオーストラリアが先行のトライを取ります。ここでコンバージョンキックをオコーナーが外し5-0、その後もう一度ペナルティーキックのチャンスが巡ってきて8-0と25分にします。その直後やっとモーネン・ステインにもキックのチャンスが訪れ26分にこの日2つめペナルティーがセンターライン上で犯され、ここでステインが長距離をもろともさせずゴールポスト真ん中にキックを決め8-3となります。もう一度40分にサイドライン際のセンターライン上からペナルティーキックのチャンスが訪れますが、これはステインは外します。もしフランシス・ステインが残っていたら決めていたでしょう。

 後半入っても南アフリカの猛攻は緩まず、45分に鮮やかに12;ジーン・ディ・ビリエーがラインブレイクしてパットランビーにパス。そしてランビーがゴールラインを駆け抜けたと思いきやこのパスがフォワードパスと取られます。この判定はとても厳しい。

 そして53分にオーストラリアラインアウトでのペナルティーから8-6と南アフリカが迫るともう逆転まであと一つのキック。南アフリカの猛攻は激しさを増します。そしてついに59分南アフリカはオーストラリア陣地に攻め込み22m前まで来るとモーネン・ステインが見せました。ドロップゴールを鮮やかに決めて逆転の8-9.この後も点差を広げようとパット・ランビーが同じくドロップゴールを試みますが、わずかに外します。

 そして65分ぐらいからは壮絶な戦いが展開され、めまぐるしく攻守が入れ替わります。しかし70分オーストラリアラインアウトでダニー・ロッソウが相手ジャンパーの邪魔をしてペナルティーを取られ、このペナルティーキックをオコーナーが慎重に、そして確実に決めて再逆転に成功。11-9となります。けれどまだ2点差。一つのキックで、一つのトライでどんでん返しが待っていました。これをオーストラリアは耐え切ります。最後に79分になってからセンターライン上でオーストラリアボールのスクラムとなりますが、ここで南アフリカがボールを奪ったり、スクラムでペナルティーを取れたらという期待が寄せられましたが、オーストラリアは踏ん張って逃げ切ったゲームとなりました。

 これで来週の準決勝にはオーストラリアが進出することになったのですが、このようなタフなゲーム内容を今大会経験しているチームが他にあるでしょうか?オールブラックスでさえまだそのデフェンスの真価は問われていません。スクラム、ラインアウト、そしてブレイクダウンの強さはオーストラリアに敵うのかどうか非常に疑問が残りました。

 スプリングボックス 9-11 ワラビーズ

 ワールドカップ準々決勝第3戦目 南アフリカ対オーストラリアのゲームハイライト
http://tvnz.co.nz/rugby-world-cup/south-africa-v-australia-match-highlights-video-4456092

2011年10月9日日曜日

10/9 RWC準々決勝 南アフリカ対オーストラリアの見所

 NZラグビーワールドカップ準々決勝では最大のゲームがこれだと誰もが認めるでしょう。お互い優勝候補、オールブラックスにとっては最大の壁になることは間違いない両軍ですが、この準々決勝でどちらかが負けていなくなることはオールブラックス優勝にはかなり大きな要素です。私はどちらかというと南アフリカに勝ってもらいたい気持ちです。オーストラリアと準決勝で当たることはなんだか嫌な気持ちです。

 このゲームではどちらが勝ってもおかしくない訳ですがデフェンスの南アフリカに対してアタックのオーストラリア、経験の南アフリカに対して若さのオーストラリア、怪我人の影響が大きそうな南アフリカに対して怪我人が復帰したオーストラリアといった見出しがどこにでも見られています。

 南アフリカはその攻めあがるデフェンスを先週のサモア戦で実践経験済み、まして監督曰くオーストラリアのアタックはサモアほどフィジカルではないとのこと。オーストラリアには攻撃の要のディグビー・イオアニ、そしてカートリー・ビールが戻って来てます。

 また前回WC優勝の南アフリカはその決勝戦にでたメンバーがこのゲームにパット・ランビー、モーネン・ステイン、ヘンリック・ブルッソー、そして当日病気で出られなかったピエアー・スピース以外は大舞台を経験済みでワールドカップでのトーナメント戦の勝ち方を知っているものばかり。これに対してオーストラリアのメンバーで2007年の準々決勝で敗北したときの先発は6人だけ、そのほかのメンバーはその4年前にはスーパー14にも出ていなかったメンバーばかりのこのワールドカップでは最年少のチームです。これはけれど昨日のアイルランド対ウェールズのゲームの結果を見れば若いオーストラリアが有利ともいえます。

 そして南アフリカはフランソワ・ステインと直前まで100%OKといっていたベテランロックのバッキ-・ボッサが怪我の為抜けました。これはかなり大きいでしょう。ステインの長距離キックは大きな武器でした。またバッキーボッサはチームの中の精神的支えの一人でもあったので大きいでしょう。これに対してオーストラリアは前述のイオアニ、ビールに加えて予選リーグで失態を見せたアイルランド戦には怪我の為出ていなかったデビッド・ポコックとフッカーのステファン・ムーアーが復帰しています。これはブレイクダウンとスクラムにおいて大きな強みになりました。

 このゲームはチームとしての戦術、ゲームプランも見所ですが、各プレイヤーのマッチアップも非常に見ごたえのあるものになりそうです。

 フロントロー;南アフリカはフッカーにジョン・スミットを戻しました。今や世界No.1のフッカーと言われるビスマーク・デュ・プリースはスーパーサブとなるのですが、この負ければ終わるゲームではスミットのキャプテンシーが必要なのでしょう。オーストラリアの前列3人で8月13日南アフリカのダーバンで行われたトライネーションでは南アフリカのスクラムを粉砕してます。

 ロック;ここはビクター・マットフィールドが残っている南アフリカのほうが上かもしれません。バッキー・ボッサが抜けても代わりのダニー・ロッソーに見劣りするところはありません。オーストラリアのロック陣もベテランのベッカマンを入れていますからお得意のラインアウトからのセットプレイでトライを狙うことは十分考えられます。マットフィールドとベッカマンの駆け引きが面白そうです。

 フランカー;このゲームの勝敗を分けるのはこれまたブレイクダウンで、その中心となるのが南アフリカの6;ヘンリック・ブルソーに対するオーストラリアの7.デビッド・ポコックで、この両者の働き如何で勝ち負けが決まるといわれてます。またこの両者を支える他のフランカーも両軍とも強力ですが、強いて言えばシャック・バーガーが戻ってきている南アフリカのほうが有利かもしれません。

 ハーフバック;このポジションは今や互角だと見ても良いでしょう。このゲームで今の世界NO.1のハーフバックの評価が決まると見てもいいでしょう。それぞれモール、ラックからの球出し、キックプレイ、そして自ら攻め込むプレイはお互いが警戒しているはずです。

 フライハーフ;このポジションのプレイは対照的で南アフリカはクーパーへのプレッシャーをとことん強めるでしょう。対してステインは相手のプレッシャーを受けない程度の後ろからキックプレイをいかに放っていくか?テリトリーを奪うプレイをどれだけできるかが注目されます。

 センター;南アフリカにはジーン・ディ・ビリエーが戻って来てジャック・フォーリエと共にパスインターセプトを狙って来るでしょう。この2人に対してオーストラリアの12-13番は少し劣ると思います。アシュレークーパーは十分すぎるほど強力ですが、見な南アフリカのベテランコンビのほうが攻守にわたりこのゲームでは勝ると思います。

 Wing;オーストラリアにディグビー・イオアニが戻ったことは大きいでしょう。(本当に親指の骨折から回復しているかどうか分かりませんが?)。南アフリカのハバナ、ピターソンも素晴らしいのですが、オコ-ナーを入れてキックプレイを絡ませることが出来るオーストラリアのほうが少し有利だと思います。ましてハイキックボールへの対応はオーストラリアの2人のほうが良いと思います。南アフリカのWing2人はサモア戦で受けた怪我から完全に回復しているのかこちらも疑問です。

 フルバック;ここはやはりカートリー・ビールのいるオーストラリアの方がデンジャラスでしょう。フランシス・ステインが残っていれば違っていましたが、パット・ランビーにはまだ強さとカウンターアタックの上手さが見られません。

 キッカー;南アフリカのステインがこのWCでは23本蹴って19本決まる82%のキック成功率、オーストラリアのジェームス・オコーナーの成功率が14/18の78%ということですがステインのキックがやはり勝利をもたらす確率が高そうです。

スプリングボックス

 15;パット・ランビー、14;JPピターソン、13;ジャック・フォーリエ、
12;ジーン・ディ・ビリエー、11;ブラアイン・ハバナ、10:モーネン・ステイン、9;フォーリエ・デュ・プリ-ズ

 8;ピエアー・スピース、7;シャック・バーガー、6;ヘンリック・ブルソー、
5;ビクター・マットフィールド、4;ダニー・ロッソー、
3;Jannie du Plessis、2;ジョン・スミット、1;GurthroSteenkamp

 16;ビスマーク・デュ・プリース 17;CJバン・ダ・リンデ、18;WilliamAlberts、
19;フランシス・ロー、20;フランシス・ホガ-ド、21:ブッチ・ジェームス、22:ジオ・アプロン

オーストラリア
15.カートリー・ビール 14.ジェイムス・オコーナー 13.アダム・アシュレークーパー
11.ディグビー・イオアニ 12、PatMcCabe 10.クエイド・クーパー
9.ウィル・ゲニア

8.RadikeSamo 7.デビッド・ポコック 6.ロッキー・エルソム
5.ジェイムス・ホロウェル(C) 4.ダン・ベッカッマン
3.ベン・アレキサンダー 2.ステファン・ムーアー 1.SekopeKepu

16.TatafuPolotaNau 17.ジェイムス・スリッパー 18.ネイザン・シャープ
19.BenMcCalman 20.ルーク・バージェス、 21 ベリック・バーンズ
22.アンソニー・ファインガ

10/9 準々決勝第1戦,2戦の観戦記

 ワールドカップの準々決勝の1戦目、2戦目共に私の予想、期待はことごとく外れました。これで来週の準決勝はウェールズ対フランスになりました。

 それにしても日ごろ南半球のゲームしか見ていないので北半球のチーム同士のゲームはこんなものなのかな?という思いが残りました。今日は南半球のチーム同士の準々決勝2ゲームがありますが、ワールドカップの準々決勝ともなるとこのようになってしまうのでしょうか?恐らく今日の2ゲームのほうがもっと動きがあり、速い展開、そしてフォワード戦は固い戦いが見られると思います。

 アイルランド 10-22 ウェールズ

 ウェールズは最初のキックオフから始まる猛攻で取ったトライから主導権を握って逃げ切りのゲームといった感じでした。アイルランドはいいところを見せられずに、相手に隙を作らすことが出来ないまま終わってしまったという感じでしょうか?

 ウェールズは持ち前のデフェンスが素晴らしい。アイルランドに22m内に入られてから、ゴールライン前まで迫れれてからもデフェンスラインを広げることなく確実なタックルで守りきり、時にはどんどん押し返すことも見せつけアイルランドが壁の前で右往左往する感じに見られました。

 またオーストラリアのスクラムを粉砕したアイルランドのスクラムもウェールズに調べ尽くされた感じでこの日はウェールズのほうがスクラムは勝った結果でした。

 アイルランドはベテラン勢をそろえて挑みましたが、そのベテラン勢の経験もウェールズの若い勢いに負けた感じです。特に前半トライを先行された後アイルランドが逆襲してウェールズ陣地内でペナルティーをとってもキックで3点を狙わずに時間がまだ早いということからかラインアウトからトライ狙いにしました。この日はオガラが先発していて確実に3点を積み上げることが出来たと思うのですが、ウェールズのキックオフ後の猛攻、ボールを保持されることを恐れてかトライを取りに、とりあえず同点にさせることだけを考えてトライ狙いに出て時間をつぶしてしまいました。これを3回も繰り返してはことごとくウェールズにゴールライン手前のデフェンスに跳ね返されたのが最後まで響きました。

 ウェールズはこの日もブレイクダウンでアイルランドの速攻を緩めさせることに成功したと思います。またアタックでは12;ジェイミー・ロバーツが相変わらずボールを持ったら必ずアイルランドデフェンスラインをはるかに引き下げる役目を果たし、またキッカーのRhysPriestlandが蹴り出すデフェンスキックは距離も狙う場所も有効的に生かされていました。

 若いウェールズは更に勢いが出るかもしれません。

 イングランド12-19 フランス

 フランスが予想外の復活を見せつけイングランドに快勝したゲームとなりました。誰もがイングランドの不甲斐ないゲームを嘆いたことでしょう。

 フランスはトンガ戦などで見せた動きとは見違えるようなアタックとデフェンスを復活させました。またスクラムも本領発揮と言ったところでしょう。イングランドのスクラムを圧倒。このスクラムがらみでペナルティーを取って前半3本連続でペナルティキックを決め9-0としたところでフランスも今日はいけることを確信したように思えます。

 イングランドは最初5分はちょっと良かったのですが、次第にボールハンドリングのまずさ、連係プレイのつながりのまずさを見せだしてことごとくアタックが続かない。挙句の果てお得意のドロップゴールで3点でも返そうとする試みを12番に入ったトビー・フラッドが見せましたが、誰が見てもその場所から、その体制で、デフェンスラインがまだ近くて、まだボールを繋いで前進すべきところで放たれたドロップゴールは蹴った瞬間外れることが分かるキックでイングランドサポーターからブーイングが出る結果を招きました。この時点でイングランドのこの日の逆襲はもう無理だなと多くの人は思ったでしょう。

 後半入ってもフランスの優勢は続きイングランドのアタックを食い止めるデフェンスタックルが冴え渡るようにもなりました。イングランドは12番;マヌ・トゥイラギだけが前半からデフェンスラインに果敢に突っ込んで、時には素晴らしいラインブレイクを見せるのですが、彼に続くサポートがイングランドは誰もいない。全く孤軍奮闘といった感じでした。

 イングランドは負けるべく負けたような内容でしたが、これに加えてフランスを目覚めさせた罪は大きいでしょう。いやなチームが準決勝に進みました。

2011年10月8日土曜日

10/8 イングランド対フランスの見所

 ワールドカップ準々決勝2戦目のイングランド対フランスはこれまでのワールドカップだったら最も注目を集めるゲームだったでしょう。けれど今回のゲームではフランスのチーム内騒動(監督への不信任、ゲームプランのなさ、ゲームごとに先発メンバーをころころ替える)とトンガに金星を与えるなどのこと、そしてイングランドもゲーム以外での騒動(マーク・ティンドルの浮気騒動、マヌ・トゥイラギのマウスピース罰金、選手の代表としての誇りの無さが内部告発される)といったことから変な興味だけが浮き彫りにされていますが、なんと言ってもフランスに強さが期待できないことで準々決勝の4ゲームの中では少しトーンが落ちる感じになっています。

 しかしフランスはトンガに敗れたのもそのゲームの時点で予選突破が決まっていた事からの結果であって、フランスは逆境に陥れば陥るほど強さを発揮するチームだと言われています。ジョニー・ウィルキンソンもフランスチームは個人的に素晴らしい選手がそろっているので過去のゲームから考えても一つの切っ掛けからゲーム中に大きく形勢を逆転できるチームだと言って警戒を緩めていません。

 フランスはフォワードが強力なのは相変わらずで、特にそのスクラムの強さが復活するとゲームも面白くなるでしょう。また相手にペナルティーを与えないことは変わっていません。この点ジョニー・ウィルキンソンの出る場面を減らせる要員になるでしょう。後はそのデフェンスがボロボロなのでこの点を修正できれば面白いゲームになりそうです。

 対してイングランドは相変わらず勝つために必要なゲームを予選でも繰り返して、私はどうしてもそのプランに面白さを見出せないのですが、このゲームでは10番にウィルキンソン、そして12番にトビー・フラッドを入れるという面白い試みに出ました。これで攻撃力がアップするかもしれません。Wingのクリス・アシュトンや20歳のマヌ・トゥイラギ(サモア代表のトゥイラギの弟)などの人気選手が活躍しやすくなりそうです。

 後はイングランドはペナルティーを与えすぎなのでゲーム自体の興味も途切れがちになるところをなんとかしてもらったら見ごたえのあるゲームになるでしょう。

 イングランド

15.BenFoden 14.クリス・アシュトン 13.マヌ・トゥイラギ
11.マーク・クゥエト 12.トビー・フラッド 10.ジョニー・ウィルキンソン
9.BenYoung

8.NickEaster 7.ルイス・ムーディー(C) 6.TomCroft
5.トム・パーマー 4.LouisDeacon
3.DanCole 2.スティーブ・トンプソン 1.MattStevens

 16.DylanHartley 17.AlexCorbisiero 18.CourtneyLawes
19.サイモン・ショー 20.JamesHashell 21.RichardWiggleworth
22.MattBanahan

 フランス

15.MaximeMedard 14.ビンセント・クラーク 13.AurelienRougerie
11.AlexisPalisson 12.MaximeMermoz 10.MorganParra
9.DimitriYachvili

8.ImanolHarinordoquy 7.JulienBonnaire 
6.ThierryDusautoir(C)
5.LionelNallet 4.PascalPape
3.NicolasMas 2.WilliamServat 1.Jean-BaptistePoux

 16.DimitriSzarzewski 17.FabienBarcella 18.JulienPierre
19.LouisPacamoles 20.FrancoisTrinh-Duc 21.DavidMarty
22.CedricHeymans

10/8 アイルランドvsウェールズの見所

 ワールドカップ準々決勝の第1戦目は激戦が予想される必見のゲームになるでしょう。ウェールズが勝つかアイルランドが勝つかの予想は専門家や各ラグビーニュースなどでも5分5分で分かれているほどどちらが勝ってもおかしくないゲームです。

 今年の6ネーションズではウェールズのカーディフで行われウェールズが19-13で勝っています。けれど今度のワールドカップでのゲームはニュージーランドのオークランドで行われますが、アイルランドサポーターが溢れるように思われます。もちろんウェールズサポーターもたくさん来ていて、オークランドにもたくさん住んでいるのですがアイルランドからの移住者の方が最近ではたくさんいます。アイルランドがオーストラリアを破ったゲームのときはキャプテンのオドリスコルが全くニュージーランドでゲームをしている気にならなかった、まるでダブリンでのホームゲームの感じがしたと言っているようにkのゲームでもアイルランドのサポーターが圧倒しそうです。ちなみにこのアイルランドがオーストラリアを破ったゲームの後選手は一旦ベンチに下がった後サポーターのカーテンコールに答えてピッチに戻ったこと、そしてその夜のオークランドはアイルランドサポーターで溢れかえったことを知っていますか?

 このようにアイルランドには大勢として多くの期待が寄せられ選手には勢いがあります。オーストラリアを粉砕したスクラムの強さは健在、そのフロントローでフッカーのベストが先週のアルゼンチン戦で肩を痛めてこのゲームに出られないかもしれないと言われていましたが昨日の段階ではフィットネステストにはパスしていてこれまたチームには追い風になっています。

 そしてロックの2人のベテランがまたここに来て非常に素晴らしい働きを見せています。ラインアウトも制覇したらウェールズのデフェンスもちょっと辛いものになるでしょう。

 バックスではこの準々決勝にベテランの34歳ローナン・オガラを先発にさせました。私もこれは正解だと思っています。セクストンより確かにキックプレイに信頼が出来ます。またベテランの経験とひらめきがこのゲームには必要とされるでしょう。ダニエル・カーターもこのオガラのように将来はなっていくような気がします。

 そしてウェールズは予選リーグで南アフリカ、サモアという激しいゲームを通過してきました。このゲームで見せた1対1の確実で強いデフェンスタックルは健在。そして若いバックスによるとても鋭いアタックが見ものになります。

 ウェールズはフライハーフに新人のRhysPriestlandを起用してこれが当たっています。ベテランのステファン・ジョーンズではなく、最近のレギュラー10番のジェームス・フックではないところが上手くウェールズのバックスのアタックに生かされています。また彼のキックも好調です。

 またこのRhysPriestlandに生かされるように12番ジェイミー・ロバーツ、19歳のウィンガー、ジョージ・ノ-スがこの大会始まってから大活躍しています。これに加えてベテランのウィング’小さな巨人であるシェイン・ウィリアムスもまだまだ動き回っています。この攻撃力は非常に魅力敵です。

 そしてこの両チームの勝敗を決めるのは南アフリカとオーストラリア戦と同じくブレイクダウンでの争いと言われています。アイルランドの7番シーン・オブライアンは今大会最高のオープンサイドフランカーと言われ、対するウェールズのキャプテン&7番のSamWarburtonはその2番手に当たる評価がどこでも出されています。また両軍の6番、No.8の争いも互角の強さが見られています。このルーズフォワードトリオのマッチアップは見所を作り出すでしょう。 

 アイルランド

 15.RobKeamey 14.トミー・ボウ 13.ブライアン・オドリスコル 12.ゴードン・ダーシー
11.KeithEarts 10.ローナン・オガラ 9.ConorMurray

8.JamieHeaslip 7.シーン・オブライアン 6.StephenFerris 
5.ポール・オコーネル 4.ドナキャ・オカラガン
3.MikeRoss 2.ローリー・ベスト 1.CianHealy

 16.SeanCronin 17.TomCourt 18.DonnachaRyan
19.DenisLeamy 20.EoinReddan 21.ジョナサン・セクストン
22.アンドリュー・ティンブル

 ウェールズ

15.LeighHalfpenny 14.ジョージ・ノース 13.JonathanDavies
 12.ジェイミー・ロバーツ 11.シェイン・ウィリアムス 10.RhysPriestland
 9.マイク・フリップス

 8.TobyFaletau 7.SamWarburton(C) 6.DanLydiate
 5.Alun-WynJones 4.LukeCharteris 
 3.AdamJones 2.HuwBennett 1.GethinJenkins

 16.LloydBums 17.PaulJames 18.BradleyDavies
 19.ライアン・ジョーンズ 20.LloydWilliams 21.JamesHook
 22.ScottWilliams