2011年3月3日木曜日

3/3 今週のスーパーラグビーニュース

 ハイランダーズにトニー・ブラウンが復帰!

 スーパーラグビー第2週目が終わった段階で2連勝をしているハイランダーズですが、今週から試練の南アフリカ遠征。しかも対戦するのは昨年の優勝、準優勝チーム、ブルズ、ストーマーズと。ここに来てこのハイランダーズに36歳、元オールブラックスの日本のラグビーファンには馴染みのあるトニー・ブラウンが日本での仕事を終えてすぐさま南アフリカでチームに合流することになりました。これは今年ハイランダーズに移籍したコリン・スレイドがシーズン前のオープン戦であごの骨を骨折していきなり役には立たなくなり、1戦目から先発10番をつけていたウェリントンからの新人LimaSopoagaが肩を先週のゲームで怪我をしたためこの南アフリカ遠征にも参加しない為、10番候補は先週のゲームでも活躍が見られたサウスランドのロビー・ロビンソンただ一人となった為の緊急処置です。

 個人的にはこのままブラウンに今季は居座ってもらってロビンソンを育てて欲しい思いがありますが、そのキック力とデフェンスの強さも実戦で見てみたい思いもあります。恐らくブルズ戦から早速ベンチ入りが期待されています。

 ハイランダーズの連勝は続くか?

 そのハイランダーズは今のニュージーランド国内でも”今年の開幕2連勝をだれが予想したか?”などと言われて予想外の展開と見られています。開幕前からメンバーに強力プレイヤーが少なく、昨年とは監督が変わり、メンバーも大きく入れ替わり、ましてトニー・ブラウンと同期の新監督ジェミー・ジョセフがたくさんの若手を採用して、開幕前にすでにオール・ブラックスのトム・ドノリー、そしてカンタベリーからわざわざドラフトで取ったコリン・スレイドが戦列から離れる怪我をしたなどのマイナス要素ばかりが話題になっていたので初戦でハリケーンズをアウェイで、そして先週チーフスをホームゲームで倒したことはちょっとサポーターにもビックリのことです。

 けれどこの南アフリカチームとの2戦はさすがに厳しい状況になるでしょう。今年もハイランダーズには華やかさが無く、2戦を見ていても何時逆転されるか?トライを何時奪われるか?ひやひやしながら見ていました。それだけ相手チームを圧倒する守りや攻撃パターンが無いチームだと思います。この2戦でも大活躍だったジミー・コーワン、アダム・トンプソン、そしてフルバックのベン・スミス、今年のキャプテンを務めるジェイミー・マッキントッシュなどがもし怪我などして戦列から離れることになったらとたんにチーム力はガタ落ちするように思えます。

 サニー・ビル・ウィリアムスが今週からクルセイダーズで先発

 昨年の北半球遠征以来、プロボクシングのゲームを1戦先月に行い、クライストチャーチの地震で先週のゲームが流れたことによりやっと今週末のワラターズ戦から注目のサニー・ビル・ウィリアムスがこのスーパーラグビーゲームに初登場となります。
 クルセイダーズとしては第1戦をブルースに後半逆転されて破れて以来の2戦目になるのですが、なんと言ってもこのゲームは地震の後の地元チームであるクルセイダーズに注目が集まっています。このサニー・ビル・ウィリアムスやリチャード・マッコウやダン・カーターなどほとんどの選手が地震の際には実際クライストチャーチ市内にいたということです。彼らにとっても辛い現状ですが、クルセイダーズは特に他のチームより地元民に愛されているチームなのでこのワラターズ戦はより強いパフォーマンスが期待されそうです。
 そんなゲームにこのS・Bウィリアムスはカンタベリーでのコンビと同じ13番にロビー・フルーエンとタッグを組みます。このヘビー級センターコンビに加えて昨年のカンタベリーのゲームでは見られなかったダン・カーターが10番入るので見ごたえのあるゲームになることは間違いないでしょう。このゲームでの先発でもマッコウが手術後の為7週目まで出てこないですが、それでも15人先発の中で現役オールブラックスが9人を占める豪華メンバーになります。

 ちなみにこのゲームはクライストチャーチの球場が地震の影響で当分使えなくなったためニュージーランド南島の北端にあるネルソンで行われ、また選手は昨年11月に炭鉱事故で29名の命が失われたクルセイダーズのフランチャイズであるウエストコーストのラグビージャージーを着てプレイを行います。

 ブランビーズの監督すでに解雇。

 オーストラリアチームとして今年はワラターズが幸先の良い結果を出していますが、もう一つの強豪チームとして知られるブランビーズはすでにチーム自体が崩壊しているようです。今季からブランビーズ新監督として就任したAndyFriendが第2戦目を終えたところで解雇されてます。代わりデフェンスコーチが監督についたようですが、この体制も何時まで持つか分からないように思えます。この監督の元にはアシスタントコーチとしてこのブランビーズを長年選手として支えてきたステファン・ラーカンとジャステン・ハリスンがいます。特にラーカンは選手からも指示されえているようなのでチーム内の体制が落ち着くかどうか2-3ゲームは必要になるでしょう。来年ぐらいにはここにジョージ・グレガンが入ってくるかもしれません。

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