2009年3月1日日曜日

3/1 09'スーパー14 第3週の結果

 今年のスーパー14はNZチームにとって苦しい年になるかもしれません。
3/1最後の1試合が残っていますが、スーパー14第3週目の6ゲームが終わった段階で今週もNZチームがトップ4にはどこも入っておらず遠征に出ているブルースの5位が最高位という結果。  

 ブルズとワラターズの南アフリカ、オーストラリア勢に上位に占められていますが、この後NZチームの上位進出はあるのでしょうか?

 クルセイダーズ vs ハリケーンズ
 やはりこのゲームは見ごたえのある面白いゲームでした。とても早い展開でお互い攻守の切り替えが激しく一切目の離せない80分でしたが、ハリケーンズが04’年以来クルセイダーズを破るゲームとなりました。

 恐らく多くの人がいつからクルセイダーズの反撃が始まるか?と心の中で思いながら見ていたと思いますが、ハリケーンズはピリ・ウィープの落ち着いたキックプレイをはじめ要所要所でトライを奪ってクルセイダーズに付け入る隙を与えないまま逃げ切ったようなゲームでした。

 上手くゲームをコントロールできたハリケーンズの勝利でしたが、クルセイダーズは見終わってやっぱりダニエル・カーターがいないのは今後も辛さそうに思えました。ハリケーンズは逆にマアア・ノムとコンラッド・スミスが戻るとさすがに違うことがよく分かり、またピリ・ウィープの10番はとても上手くいっていてすでに彼が今年のオールブラックス10番の呼び声が上がっているほどです。

 ワラターズ vs ハイランダーズ
 このゲームでもハイランダーズは先行しながら逆転され、逆襲には及ばずイライラの募るゲームとなりました。それでもワラターズのデフェンスはスピードある展開では崩せることが分かったようなゲームでした。

 ワラターズは今後も厳しいゲームが続きますが、このまま負けないゲームを続けていきそうな感じです。ただワイクリフ・パルやフィル・ウォーなどが怪我で戦列を離れない限りという条件付きです。

 チーフス vs シャークス
 小雨降る中のゲームでしたが、このゲームは本当に面白いものでした。お互いキックプレイを多用する常套手段をとりましたがそのカウンターアタックがともに激しくてとても早い。チーフスのアタックに対してシャークスのデフェンスということに結果的にはなったかもしれませんが、お互い攻守に思いっきりぶつかり合ったゲームだったと思います。

 前半は36分まで3-0と得点がなかなか入らない展開でしたが後半は思いっきり動きました。シャークスはやっぱりフランシス・ステインとルーナン・ピナーの上手いキックプレイから51分と66分にJPピーターソンがトライを取って8-22としますが、この日もパワフルに動き回る姿が目立ったチーフスのブレンダン・レオナルドが68分にトライを取って15-22と取って7点差にしますが、ここから残り時間シャークスのデフェンスがすごいことになります。

 逆にチーフスは不運としか思えないほどの2つのトライをビデオ判定の結果失います。一つはリーマ・メッサムが相手タックラーに抱えられるように飛び込んだトライはわずかに相手の腕に阻まれ地面にタッチダウンされていないと判定され、もう一つはマイク・ディライニーが右隅に飛び込んだ際わずかに右腕がボールをタッチダウンする前にタッチラインに触れていたと判定されました。

 それでもやはりシャークスの最後10分のデフェンスはとても強かったです。ゴールライン上で気迫のこもったチーフスの猛攻を何度も何度も跳ね返し最後にはチーフスのプレイにもあきらめ色がわずかに見られたほどでした。

 ブランビーズ vs フォース
 このゲームは今年初めてオーストラリアチーム同士のゲームとなったのですが、先週クルセイダーズを倒しているブランビーズがどれだけ強いのか、また来年にはこのブランビーズに戻ってくるフォースのマット・ギットウの出来がどんなものか見たくて注目していました。

 意外にもフォースが敵地でブランビーズを倒したゲームとなりましたが、この日ハットトリックのトライを取ったとなったキャメロン・シェファードとこれまたギットウについて来年にはこのチームから離れることが噂されているドリュー・ミッチェル、そしてギットウはさすがにいいですね。このチームはNZへの遠征は結構強くて来週のチーフス戦でもかなり強いところを見せそうです。

 ストーマーズ vs ブルース
 このゲームは他のかなり動きの激しいゲームを見た後だったすこし動きのないお互い守りに徹してそのためミスが多く出るようなゲームでした。得点もお互いトライは一つずつという内容だったのですが、ブルースが8-14で勝ち逃げしています。

 ブルースは先週のブルズ戦で記録的大敗を喫したためか守りをしっかりとしてきました。このゲームも最後の最後にストーマーズが猛攻を仕掛けてきましたが、ゴールライン1m手前でブルースは踏ん張りました。

 これでブルースは遠征を2勝1敗で終えオークランドに戻ってきます。今日の段階ではNZチームの中では最上位の5位ですが、この後アリ・ウィリアムスも戦列に戻って来そうなので更に上位に上がって来ることが期待されます。



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