2009年4月26日日曜日

4/26 09'スーパー14 第11週 NZチームの結果

 今週の全てのゲームが終わってまたトップ順位が変わりベスト4入りの行方が分からなくなりました。

 今週はNZチームにとっては残念な結果がほとんどだったのですが、唯一爆勝したハリケーンズが今季初めて4位からトップになって、今週ゲームの無かったシャークスは4位に落ちました。

 来週のゲーム含めて残り3ゲームの間にベスト4が決まりセミファイナル、そして決勝のファイナルへと今年も向かって行くのですが、まだまだどこがその4チームになるかわからない状態です。

 今週のゲームを観てみると7ポイント差でトップのハリケーンズから続く9位のブランビーズまでがこの可能性を残しているといっても良いと思います。今現在のトップ4がやはり有利ですが、それぞれまだこの後ハリケーンズはチーフスと、そしてブルズはシャークスと直接対戦を残しています。また下位チームのレッズやストーマーズ、そしてチーターズと当たるとしても決して油断は出来ないでしょう。

 クルセイダーズなどを含めた5位から9位までのチームはこの後ボーナスポイントを重ねて勝っていければまだまだ望みはあります。また今年はホームゲームといっても有利なことは決して無いようなゲームが結構続いているので今後はどのゲームも注目しなければならなくなりそうです。

 ハイランダーズ 11-18 ストーマーズ 

 このゲームでハイランダーズは今季生き残りの望みをかけていたのですが、ハイランダーズのよさが出ることなく、逆にラックにガンガン正面からぶつかって来るストーマーズに攻めに圧倒され守りきることなく終わってしまいました。

 ジミー・カーワンは先週のレッドカードを受けてこのゲームに出てこれないかもしれないと心配されていたのが無事先発から出てこれたのですが、キックオフからストーマーズの強い攻めで押され続けて前半は何とか2本のペナルティーで6-0と折り返しながらも後半すぐに1本のトライで6-5と詰められ、その後シーソーゲーム的な得点の展開でしたが、内容はストーマーズの守りを崩せず、攻め込まれてはペナルティーを与えて同点に追いつかれ、70分過ぎからはまた攻め立てられた挙句トライを許し、後は守りきられた結果となりました.


 このゲームで唯一光っていたのはフルバックのIsraelDaggでした。このチームは大きな怪我人もいないので来週からの遠征3連戦もまだまだがんばってくれるでしょう。特に来週のシャークス戦でがんばってくれたら面白くなります。

 ブルース 24-31 レッズ

 このゲームはゲーム開始から雨風強い厳しい状況だったのですが、レッズがキックオフからいい攻めを見せます。けれど体も暖まってきた5分過ぎになんと球場の照明が停電して使えなくなり復旧まで50分ほど一旦ゲーム中断となります。

 これで水を差されることなく照明がついてからもレッズはこの日何をやってもうまくいってキックプレイ、パス、ブレイクダウン、またその守りもブルーズの上を行く感じで前半は5-17とまだゲームの勝敗が分からないところだったのが、後半入ってもレッズの攻勢は崩れず50分まで立て続けに2トライ取って5ー31としてゲームをこの時点で決めたような感じになりました。

 その後ブルースも60分ごろから反撃ができて3トライ取り24-31まで戻しますが、後一つとるには時間も無く盛り上がらずに終わってしまいましたが、一応4トライとって7点差以下の負けとしたのでボーナスポイントは2点は取れた為5位の順位に留まることが出来ています。 

 ハリケーンズ 56-7 ブランビーズ 

 このゲームは本当にハリケーンズの圧勝となりました。特にバックス陣は強かった。コーリー・ジェーンの上手さが更に進化したようでもあり、デビッド・スミスも上手くキックボールを使えるようになったように見られ、マアア・ノム、コンラッド・スミス辺りは本調子になってきたゾというのを見せ付け、途中から出てきたピリ・ウィープも来週からは大丈夫ということをアピールしまくりトライの山積みでブランビーズに大量得点差をつけての勝利でした。

 ブランビーズはゲーム開始からすぐにトライを取りますが、7分過ぎから最後までハリケーンズが点を取り続けるゲームとなりました。特に前半はマアア・ノムを中心にバックスが暴れまわって4トライ取ってゲームを決めて、後半もフォワードがブレイクダウンで踏ん張り、ボールを奪い返してバックスに流す。そしてこの後半は60分過ぎから4トライを上げましたがどれもベンチから出てきたものの活躍で取ったトライとなり後半ノムやロドニー・ソイアロー、コーリー・ジェーン、AlbyMathewsonを下げてさえ強い状態を保てる今のチーム事情はこの後もとても心強いものです。

 チーターズ 20-13 クルセイダーズ

 このゲームはチーターズがまた驚かせたものになりました。今年1勝したシャークス戦と同じくチーターズを少し甘く見たクルセイダーズが勝てたゲームを落としたようなものでした。

 先発メンバーをこのゲームでクルセイダーズは少しベテランを休ます形でキエラン・リード、アンディー・エリス、アイザック・ロス、そしてレオン・マクドナルドをベンチに下げたことにより前半得点出来たところで出来ず、特に劣勢とは思えない様子のままなんだか守られて、最後の攻撃でトライを許し負けてしまったのですが、81分にレオン・マクドナルドが右隅からのペナルティーキックを決めてくれたので7点差以下の負けで1ポイントボーナスポイントだけは確保してベスト4への望みを繋ぎとめました。

 ブルズ 33-27 チーフス

 今週の最大の見ものとなったこのゲーム、最初から最後まで目の離せないすごい展開のゲームでした。特に前半は激しいシーソーゲーム。

 7分にチーフスがまずペナルティーから3点先行すると、10分にブルズが攻め込みあっという間にトライ取って7-3、この後今度はチーフスが攻め込みスクラムからのボールを受けたシオネ・ラウアキがデフェンスをぶち破ってトライとって7-10、この後すぐのキックオフからチーフス陣地に入ったブルズはすぐさまセンターライン付近からキック絶好調の10;MorneSteynがドロップゴールを見事に決めて10-10.

 この時点でまだゲーム開始から20分、すでに十分選手は激しくフィールドを動き回っています。同点になってチーフスキックオフ後またセンターラインから敵陣へとボールを回して入り込もうとするところにさっき10分にトライを取ったフッカーがパスをインターセプト、その前にはフルバックのムレアイーナもおらず独走50mトライが決まって17-10、この後25分にペナルティーを取ってチーフスが17-13と食い下がりますが、31分にラウアキがブライアン・ハバナの独走を停めるのにハイタックルとなってイエローカードが出されます。

 これはかなり大きな転機かなと思われましたが、この14人のチーフスは逆に37分バックスが上手くデフェンスをブレイクしてトライを取り20-20となります。しかし前半終了前ブルズがまたチーフスゴール前まで詰め寄り、最後は12;Wynand・Olivierがデフェンスラインを突き破ってトライを決め27-20でブルズリードのまま折り返します。

 この日チーフスはいつものように早い展開に持ち込んで攻撃の手を緩めない、またデフェンスもしっかり踏ん張ったのですが、ラインアウトだけはダメでした。やはり相手のビクター・マットフィールドが良すぎてことごとくラインアウトを支配されます。これによりセットプレイからの速攻アタックが出来ず、また後半入って2本ペナルティーキックで得点され33-20と引き離されたのもこのラインアウトがらみのプレーでした。

 チーフスは61分リチャード・カフイがゴール下にトライを取って33-27の1トライで逆転というところまで戻しますが、その後はブルズが攻め続けてチーフスに自陣まで入り込ませずに終わりました。

 このゲームでは敵地でさえ、大観衆の中でもチーフスの強さは証明できた感じでしたが、やはり胸の骨を痛めて今季はもうダメそうなブレンダン・レオナルドやレリア・マサガ、そしてシティベニ・シティバツがいればもっと得点できるチャンスがあっただろうなと思われ、バックスの得点力にかげりが見えてきたのが少し
心配です。

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