2009年5月3日日曜日

5/3 09'スーパー14 第12週 NZチームの結果

今週のゲームはやっと強いところが勝つという週になったと思います。それでもそれぞれのゲーム内容は白熱の実力伯仲のものばかりだったと思います。

 今週のゲームが終わって依然としてベスト4入りのチームが確定されたことは無くて今週トップに躍り出たハリケーンズもまだ予断は許せない状況が続きます。今週トップ4に残ったチームも来週、再来週と直接対決のゲームが残っています。このことを考えるレッズ、ブルース戦を残すクルセイダーズは2連勝すれば自動的にベスト4に滑り込めそうです。

 ハリケ-ンズ 45 - 27 ブルース

 ハリケーンズは先週ブランビーズ相手に8トライとって爆勝した後、今週はブルースに6トライも取って首位に躍り出ました。今のこのチームの攻撃力はちょっと止められない感じです。

 しかしブルースも4トライしっかりとってボーナスポイントを取り8位の位置はキープしましたが、ここのバックスも破壊力が上がって来ました。ボールがミス無く繋がるようになって来てます。このゲームではWingのReneRangerが素晴らしい活躍を見せました。またやはりイサイア・トエアバは素晴らしい働きを見せてます。ただデフェンスがあっさりとしていて粘りが見られなかったように思えました。

 ゲームは前半で大体が決まったようになりましたが、お互いキックオフ後ボールを持ったらキープしたまま敵陣になだれ込んで得点するような展開で、前半で両軍から7トライも見られるなんだか7sのゲームを見ている気分でした。

 ブルースも前半に2トライあげるのですが、デフェンスはハリケーンズのほうが勝って、守ってボールを奪って、なだれ込むようにトライを取ってしまう。そしていつの間にか35-13という得点差がついて前半を終えます。

 後半は最初からブルースがボールを自陣から繋いで繋いで、キックボールを使わずに敵陣へと入り込みトライをとります。中盤は守りあいになってブルースは陣地支配率、ボール所持率ともに上回るのですが、ボーナスポイントとなる4トライ目を最後に取るのが精一杯といった感じで終わってしまいました。

 ライオンズ 20-32 クルセイダ-ズ 

 やっぱりマッコウがいなくてもキッカーがしっかりしていればクルセイダーズは残りのメンバーで生き残れることを証明したようなゲームだったと思います。

 このゲームでは今季初めてレオン・マクドナルドがキッカーとしてその役割を任せられましたが、コンバージョン含め、7本中5本決めて大事な勝利に大きく貢献しました。本当にマクドナルド様、いてくれてありがとうです。

 得点経過は8分にクルセイダーズが先行トライを取りますが、14分、21分と連続でライオンズがトライを取り12-7となります。その後すぐ本日キッカーの役割を免除された代わりに走り回って得点に絡む働きを随所に見せたステファン・ブレッドがチャージダウンからトライを取って12-14、その後お互いペナルティーを決めあって前半は15-17で折り返します。

 後半もクルセイダーズが得点したらライオンズが食い下がるような展開でしたが、終始クルセイダーズは押し気味にゲームを進め67分にこの日どうしても取らなければならなかった4トライ目をラインアウトのセットプレイから見事に決まって、その後ライオンズの攻撃を硬く守り通して勝利を挙げました。

 シャークス 23-15 ハイランダーズ

 シャークスは休み明けの初戦にハイランダーズを下して4位の位置に戻りました。けれどこのゲームで前半に取った2トライしか奪えずボーナスポイントは取れずに35ポイントとしたことは今後ホームゲームだけどワラターズ、ブルズ戦を残すことからベスト4に残れたとしてもホームゲームでのセミファイナルはかなり難しくなったと思えます。

 シャークスは恐らく来週には修正してくると思われますが、休み明けのためかミスが多すぎて本来なら4トライ以上は取れていたような場面が続きました。ハイランダーズのデフェンスのプレッシャーのせいもありますが、それにしてもみんながトライを取る気持ちばかりが前に行きすぎ最終的なところでノックオンが多く出過ぎました。

 デフェンスは22mラインからゴールラインまでの間は相変わらずしっかりと固められて、ハイランダーズもそこまで行くのですが、ラックで止められ、早いボール出しを阻止され、ボールを奪われたらキックボールかカウンターアタックを受けて戻されることばかりでした。またシャークスのスクラムもとても強くてハイランダーズのそれを何度も押し崩す場面が見られました。

 それでもハイランダーズは前半食い留まって苦しい中も前半はシャークスと同じ2トライとって17-15としましたが、後半はデフェンスラインを崩すことなく終わりました。

 この日先発で予定されていたピエナーは結局ベンチからになって後半54分から出てきましたが、来週から
はしっかり10番で先発してくるでしょう。この為先発で10番をつけたのはステインだったのですが、ステインはとても強いですね。ハイランダーズのダニエル・ボーデンに比べたらそのサイズの違いに圧倒されそう
ですが、おかげでボーデンもハイタックルでしか彼を止められないような感じでした。

 南アフリカには今年もこの12、13番にはとてもいい選手がそろっていますが、No.8も層が厚いです。このシャークスのNo。8;RyanKankowskiはこの日決定的な場面では走って、守って、どこにでも彼の姿がある活躍ですごいところが見られました。

 ストーマーズ 14-28 チーフス 

 このゲームは最終的には2トライ差がついてチーフスが勝ちましたが、内容的には一進一退のいいゲームでした。

 ストーマーズが負けてしまったのはチーフスの連続アタックに耐えられなかったこともありますが、ゲーム中にそのデフェンスの要を怪我で失うことになって力尽きた様子です。

 ゲーム始まって9分にはフルバックのConradJantjesが担架で運び出され、32分にはキャプテンのシャック・バーグを膝の故障で失い、デフェンス力を誇っていたこのチームにはどんどんプレッシャーをきつく受けるようになっていきました。

 チーフスは前半から硬いラインデフェンスの前に何度もピック&ゴーの攻めを続けて22分にステファン・ドナルドが、そして前半終了間際リチャード・カフイがそれぞれ上手くブレイクしてトライをとります。

 後半も同じように一進一退の展開でしたが、チーフスの攻めのほうが粘り強く、上手くボールが運ばれ64分に3本目のトライを取り、その後もう一つのトライを求めて何度も何度もデフェンスラインに向かっていきますが、76分にやっと4トライ目を取ることが出来ました。この3、4本目のトライにはともにリチャード
カフイが絡んでいてこの日カフイは大活躍の日になりました。

 これでチーフスもNZに戻ってきますが、来週はハリケーンズとのトップ争いのゲームとなります。

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