2009年7月23日木曜日

7/23 スプリングボックスvsオールブラックス 第1戦の見所

 今年のトライネーション初戦をホームで勝った後すぐに南アフリカに飛んだオールブラックスは今年最大の壁になる南アフリカ(スプリングボックス)との対戦を迎えます。

 南アフリカは今年英国&アイルランド連合軍であるライオンズを2勝1敗で倒して、恐らく今年は世界最強のチームになっていると誰もが思っていて、確かにとても強そうなのですが、このゲームではその真価が問われるものになりそうです。

 下馬評では断然ホームゲームであり、ほぼベストメンバーで戦えるスプリングボックスに対してまだ今年発展途上、そして役者がそろわないといった感じのオールブラックスが挑んでいくようなゲームと捕らえられています。

 いつもこの対戦は僅差のゲームになり、お互い体力勝負の始まってからずっと力の入るぶつかり合いが見られます。時には乱闘も入り、南アフリカの選手からは当たり前のように目潰し、ハイタックル、そして噛み付きまで出てくることがあってそれを観衆は期待もしていたりします。このゲームではその基点となることの多いシャック・バーグやオールブラックスではシオネ・ラウアキなどがいないのでそんなシーンは見られないかもしれませんが、それでも熱いゲームになりそうです。

 今年の南アフリカは強いデフェンスを従来どおり行いながら長距離キッカーを多くそろえてキックゲームで攻め込むプランが良く見られましたが、このゲームでは10番にゲームメイクの上手いルーアン・ピエナーを使うことで自陣からパス、ラン、キックを交えて力で攻め込んできそうです。

 南アフリカの先発15人はベストメンバーと言われたライオンズ戦第2戦の時のメンバーと目潰し行為で出場停止処分になっているシャック・バーグと、今の南アフリカのセンター要員の中でトップになるAdrianJacobsが怪我の為出られないという2人だけの変更になっています。それでもどこをとっても世界最強といっていいメンバーだと思います。

 オールブラックスでは先週のワラビーズ戦から2人が代わっただけ。ジミー・コーワンに代えブレンダン・レオナルドを入れているのは今度の球場の芝の状態や天気予想からはそのスピードとデフェンスを買われて悩んだ挙句の交代だった様子。ロコソコが左ウィングに戻されたのは彼への期待感が大きかったように思えます。

 控えの変更もコーリー・ジェーンが22番に戻された以外はなくてプロップの控えにオーウェン・フランクスがまた入っています。先週のゲーム辺りからニーミア・ティアラタの動きにあまり切れが見られない、少し重たすぎるのでは?という声が上がってきていますが、このゲームでも後半早々フランクスと代えられるかもしれません。

 また先週から久しぶりに本番復帰したマッコウとソイアロはまだ完璧ではないようなのですが、このゲームではやはり頼りにされる存在であり、ゲームを通して本領を取り戻していくことが期待されています。先週とても良い働きを見せたジェロモ・カイノのを含めたフランカー陣の活躍、特にブレイクダウンでの勝負がまた勝敗の行方を左右されそうです。

 このゲームはSP14ではチーターズのホームであるBloemfonteinで1976年以来初めて開かれますが、そのチーターズから選ばれている6.HeinrichBrussow 7.ジュアン・スミスの二人は特に奮起するような気がしています。

 オールブラックス

 15.マリ・ムレアイーナ 14.ジョー・ロコソコ 13.コンラッド・スミス
12.マアア・ノヌ、11.シティベニ・シティバツ 10.ステファン・ドナルド
 9.ブレンダン・レオナルド

8.ロドニー・ソイアロ 7.リチャード・マッコウ 6.ジェロモ・カイノ 
5.アイザック・ロス 4.ブラッド・ソーン
3.ニーミア・ティアラタ 2.アンドリュー・ホー 1.トニー・ウッドコック

 16.ケビン・メアラム 17.オーウェン・フランクス 18.ジェイソン・イートン
19.キエラン・リード 20.ピリ・ウィープ 21.ルーク・マクアリスター
22.コーリー・ジェーン

 スプリングボックス

1.Tendai・Mtawarira 2.ビスマルク・デュプレス 3.ジョン・スミット(C)
4.バッキー・ボッサ 5.ビクター・マットフィールド
6.HeinrichBrussow 7.ジュアン・スミス、8.ピエアー・スピース

9.フォーリエ・デュプリーズ
10.ルーアン・ピエナー 12.ジーン・デビリエー、11.ブライアン・ハバナ
13.ジャック・フォーリエ 14.JP・ピエターソン、15.フランシス・ステイン

 16.ChiliboyRalepelle、17.Jannie du Plessis、
18.ダニエー・ロッソー、19.RyanKankowski、20.リッキィー・ジャニュアリー
21.モアーン・ステイン、22.WynaldOlivier

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