2009年10月29日木曜日

10/29 オールブラックスvsワラビーズ 東京戦の見所

 いよいよ東京でオールブラックスのゲームが見られますね。ニュージーランドではさすがにその観戦チケットが高価なことと、関心が集まっていそうに見えて、実は当日球場は満席になることは無いようなことが囁かれていて、日本のラグビーファンが思っているほどニュージーランドの人はオールブラックスが、そしてラグビーというスポーツの知名度があるとは思っていません。

 そういうことは別にニュージーランドの人にとってどうでも良いことであって、やはり久しぶりのテストマッチなのでそのゲーム内容自体に注目が集まってきています。

 9/19以来という1ヶ月ぐらいのブランクでしたが、なんだか長い間オールブラックスのゲームがなかったようにも捕らえられていますが、この間オールブラックスのほとんどのメンバーは地元地区に戻ってNZカップのゲームに出て、ゲーム感覚は維持しています。これに反してワラビーズはその9/19以来ゲームから離れていることが大きく勝敗に関わってきそうです。

 ワラビーズはオールブラックスより合同練習の時間が長く取れたようですが、やはり本格的なゲームを経験していたかどうかでオールブラックスの先発メンバーも絞られたようです。

 両軍の先発メンバーはその9/19にウェリントンでオールブラックスが33-6で大勝したゲームでのメンバーとほとんど代わっていない、両軍とも選択可能のベストメンバーで来ています。

 オールブラックスでのメンバーチェンジは怪我で戦列を離れていたコンラッド・スミスがトエアバと代わりセンターに、そしてジョー・ロコソコが降ろされたWingにシティベニ・シティバツが復帰しています。そしてウェリントン戦では控えだったソイアロがNo.8に復帰しています。

 このソイアロ復帰はキエラン・リードよりNZカップでの出場回数、そしてそこでのプレー内容から先発復帰となっているらしいのですが、同じくロックのトム・ドネリーはアンソニー・ボリックより、6;アダム・トンプソンはジェロモ・カイノより、そしてニーミア・ティアラタはオーウェン・フランクスよりわずかにNZカップでの働きがよかったので9/19の時と同じく先発に残っているとのことです。

 このアダム・トンプソンの働きは是非東京戦でも注目してください。AB首脳陣もこの18ヶ月内で最も成長したのはこのトンプソンでまだまだ期待できると絶賛しています。そしてトンプソン、キエラン・リード、ジェロモ・カイノの3人が競い合いながらもオールブラックスのフランカーを今後も支えていくことが期待されています。

 ワラビーズサイドも選択可能な者の中からはベストメンバーが出てきています。スターリング・モートロックが残念なことにまだふくらはぎを痛めていて出てこれないですが、バックスの体制は9/19のときより強力になっているようです。

 このモートロックが出てこれない間センターに起用され今のワラビーズで最もデンジャラスな存在のアシュレー・クーパーが本来のポジションフルバックスに戻されていますが、これはライアン・クロスの調子が復調したからでしょう。この二人からの強力アタックが見られそうです。そして出来の良くなかったタキー・ターナーを下げて右Wingにピーター・ハインズを入れることにより、居場所のなくなったドリュー・ミッチェルとジェイムス・オコーナーがベンチに下げられています。ここでダークホース的な存在が今年のスーパー14で肩を故障して以来ゲームに復帰となるDigbyIoaneが先発に起用されていることでしょう。彼も強力な走りを見せるものですが、ミッチェルやオコーナーより良い感じなのでしょう。

 そしてフォワードでは9/19から変更されている点でジョージ・スミスがベンチに下げられて入ることが最も注目されています。9/19の時はこのスミスとデビッド・ポコックという7番のスペシャリストを2人先発させたことが話題になりましたが、これまでワラビーズの7番を支えてきたスミスをベンチに下げてポコックを残したのはギャンブルのように思われています。

 恐らくポコックのほうが調子良いかもしれませんが、それより9/19の時にはワラビーズに復帰直後で信頼性がなかったワイクリス・パルが以前のような調子を取り戻していて、またこの遠征からキャプテンもエルソムに代わったことから9/19にキャプテンとしてNo.8に先発していたスミスが落とされたのでしょう。この辺りは見ものになりそうです。

 特にブレイクダウンではオールブラックスのほうが断然強そうですが、スクラム、ラインアウトなどのセットプレイからのボールを持って走りこんでくるのはこのパルやエルソムがとても強力で、そして二人の持ち味でもあります。

 今回のゲームはオールブラックスが断然有利に思われていますが、9/19のときより接戦になりそうです。ゲーム開始から激しい攻防が展開されますよ、きっと。

 オールブラックス

 15.マリ・ムレアイーナ 14.シティベニ・シティバツ 13.コンラッド・スミス
 12.マアア・ノヌ 11.コーリー・ジェーン 10.ダニエル・カーター
 9.ジミー・コ-ワン

8.ロドニー・ソイアロ 7.リチャード・マッコウ 6.アダム・トンプソン 
5.トム・ドネリー 4.ブラッド・ソーン
3.ニーミア・ティアラタ 2.アンドリュー・ホー 1.トニー・ウッドコック

 16.こーりー・フリン 17.ジョン・アフォア 18.ジェイソン・イートン
19.キエラン・リード 20.ブレンダン・レオナルド 21.ステファン・ドナルド
22.タマティ・エリソン

 ワラビーズ

15.アダム・アシュレー・クーパー 14.ピーター・ハインズ 13.ライアン・クロス
12.ベリック・バーンズ 11.DigbyIoane 10.マット・ギットウ
9.WillGenia

 8.ワイクリフ・パル 7.デビッド・ポコック 6.ロッキー・エルソム(C)
 5.マーク・チズロム 4.ジェイムス・ホーウィル 
 3.BenAlexander 2.TatafuPolota-Nau 1.ベン・ロビンソン

 16.ステファン・モーアー 17.マット・ダニング 18.ディーン・マム
19.ジョージ・スミス 20.ルーク・バージェス 21.ドリュー・ミッチェル
22.ジェイムス・オコーナー

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