2009年11月8日日曜日

11/8 ウェールズvsオールブラックス 観戦記

 やはりヨーロッパでのゲームは盛り上がって、面白い。オールブラックスは俄然強いところを見せましたが、ウェールズもこのまま行けば21連敗を止める日は遠くないような気がしたゲームでした。

 キックゲーム主体でしたが、それがテストマッチレベルのキックゲームでとても早くて、見所たくさんのゲームとなりました。オールブラックスは相変わらずデフェンスが硬く、ブレイクダウンでの集散がウェールズより早い。特にアタック時にその差が出たように思えました。

 ウェールズも素晴らしいアタックを見せましたが、AB陣地22m内に入ってからその先が遠い。アタックの際のサポート人数がいつも足りない。ABはいつも人数そろえて守り、そして怒涛のごとくなだれ込むようなアタックの応酬が見られました。

 このゲームでもオールブラックスは後半から動き出しました。前半はオールブラックスも相手の揚げるキックボールにつられてか、キック&チェイスばかりの攻撃で、ボール所持率はウェールズのほうが勝る結果となって6-6のペナルティーキック2本ずつの得点となりましたが、後半にトライを1本、そしてカーターのキックはまたもや100%の成功率で後半に13点を加えてまるで昨年の対戦内容と同じようになりそうでした。

 昨年と違ったのは後半残り5分からのウェールズの逆襲があったことです。後半49分にブレンダン・レオナルドと代わったジミー・コーワンから出されたパスをインターセプトして4.Alun-WynJonesが自陣から60mの独走。あわやトライか?と74330人入った球場は総立ちになりましたが、このゲームデビューとなったザック・ギルフォードに追いつかれて、ここでもサポートが続かずトライを逃す。その後もウェールズはABゴール前まで詰め寄りましたが、ABは守りきって執念の同点ゲームを許しませんでした。

 このウェールズの逆襲までは後半オールブラックスが随所で見せた素晴らしいアタックは素晴らしいものでした。ライン攻撃が流れるようにとても早く決まるのが見られると思ったらし、フォワードも含めて縦に次から次へと突っ込んでいくアタック、そしてキックボールも大小交えて、もうどこからでもいろいろな攻撃が続けられました。

 しかしトライが一つしか取れなかったのはさすがにウェールズの守りやカウンターアタックも鋭く良かったから。前半に一つと後半に2度も、併せて3回のビデオ判定でトライを許されないほど最後の最後まで体でボールをタッチダウンさせない守りをされました。最後のパスインターセプトもそれまでオールブラックスが怒涛のごとく押し寄せてきていたのを辛抱して守ったことから生まれたものでした。

 このようにオールブラックスも圧勝とはならなかったことから、イングランドや特にフランス戦はかなり激しい攻防が見られるようになりそうです。

 オールブラックス 19-12 ウェールズ (前半6-6)

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