2010年5月7日金曜日

5/7 ラグビースーパー14 第13週の見所

 今週もベスト4生き残りに掛けての直接対決がたくさん見られることになりますが、実はそのベスト4には今年ニュージーランドチームがどこも残れないかもしれないという可能性も出てきているのです。
 代わりに久しぶりにオーストラリア勢が今年盛り返してきた年となったのでそのニュージーランドチームとオーストラリアチームの対戦が今週のキーマッチです。

5/7
 ハリケーンズ(6位 32ポイント) vs レッズ(4位 34ポイント)

 今週重要なゲームその1です。ハリケーンズは一時今年はもうダメと思われた時期もありましたが、休み明け後3連勝中。先週のゲームはマアア・ノヌが爆発したのに見られるようにその豪快な攻撃力が戻ってきています。ただ先週のゲームで負傷したコンラッド・スミスとビクター・ビットーがこのゲームに出られないのは痛いですが、レッズよりはマシな方でしょう。

 また9番に久しぶりにピリ・ウィープが先発となり、今年のワラビーズキャプテンとの声も出てきているウィル・ギニアとのマッチアップは面白そうです。ピリ・ウィープの選手生活も終盤に差し掛かったことが盛んに言われていますが、このゲームでの活躍が今年のオールブラックス選抜にも関わってくるでしょう。

 またコンラッド・スミスに代わりセンターに入るのはサウスランド出身で今年このスーパー14が終われば神戸製鋼に移ることが決まっているジェイソン・カワウです。

 レッズは今年の躍進で非常に注目が集まっていますが、この大事なゲームで副キャプテンでありブレイクダウンで重要な働きを見せていたダニエル・ブレイドが負傷、そしてロック2人も怪我から先発レギュラーメンバーが外れています。

 ちなみにダニエル・ブレイドは今年このレッズでの活躍から自身が出たのかヨーロッパクラブからの誘いを蹴って、古巣のオークランドに戻って来年のワールドカップに向けオールブラックス復帰を目指すようです。

 ハリケーンズ
 15.コーリー・ジェーン 14.タマティ・エリソン 13.ジェイソン・カワウ
12.マアア・ノヌ 11.ホセ・ギアー 10.アーロン・クルーデン 9.ピリ・ウィープ
8.ロドニー・ソイアロ 7.カール・ロー 6.マイケル・パターソン
5.ブライアン・エバンス 4.ジェレミー・トラッシュ
3.ニーミア・ティアラタ 2.アンドリューホー(C) 1.ジェイコブ・エリソン

 16.DaneColes 17.ジョン・シュワルガー 18.NickCrosswell
19.スコット・ワードローム 20.タイソン・キーツ 21.ウィル・リピア
22.デビッド・スミス

 レッズ
 15.ピーター・ハインツ 14.RodDavies 13.WillChambers
12.AnthonyFaingaa 11.DigbyIoane 10.クェイド・ク-パ-
9.ウィル・ゲニア(C)
8.LeroyHouston 7.AndrewShaw 6.ScottHigginbotham
5.VanHumphries 4.RadikeSamo
3.GregHolmes 2.SaiaFaingaa 1.BenDaley

 5/8
 チーフス(9位 26ポイント) vs ワラターズ(5位 33ポイント)

 チーフスは先週このシティバツ、ムレアイーナ、そしてステファン・ドナルドなどの抜けたメンバーで意外と言って良いほど強いゲームを見せ、コラム・ブルースがペナルティーキックなどをしっかり決めていたらハリケーンズには勝っていたゲームを見せましたが、今週もそのような攻撃ラグビーが見られたらワラターズの壁も崩せるでしょう。

 このチーフスがワラターズを破ればクルセイダーズ、ハリケーンズにとっては有利なものになります。但しホームゲームだといっても今年チーフスの低迷させたのはこのホームゲームで6戦中1勝しかしていないことになったのですが、このワラターズ戦でも地元サポーターに愛想を尽かされるゲーム内容にならないことを期待します。

 ワラターズは先週ハイランダーズに不覚を取りましたが、このゲームを取れればベスト4入りはかなり近いものになります。このゲームでは先週のゲームの反省からか10番にダニエル・ハレンガフを外し今季久しぶりにベリック・バーンズを10番に先発させます。これがどう出るか見ものです。

 ちなみにムレアイーナが怪我の為チームから離れたことによりフルバックに入っているTim NanaiーWilliamsはこのゲームでも注目されることになるでしょう。先週のゲームでもすごいステップワークで相手コーリー・ジェーンを棒立ちにさせたままトライを取った彼はボールを持ったら期待の歓声が上がるプレイヤーになりそうです。

 このTim NanaiーWilliamsは7sで大活躍した後スーパー14に上がってきたものですが、同じようにストーマーズで今年フルバックスで活躍の見られるGioAplonと同じように日本人の体格とあまり代わらない線の細い、背丈もあまり無い選手ですが、7Sで養ったスピードとステップワーク、そしてキックボールの処理のうまさなどは日本人もまだ追いつけるプレーでは無いでしょうか?これからも7S出身のものがスーパー14のバックスやフランカーに上がって来るのが期待されます。

 チーフス
 15.Tim NanaiーWilliams 14.DweeneySweeney
13.リチャード・カフイ 12.ジャクソン・ウィルソン 11.JasonHona
10.コラム・ブルース 9.JuniorPoluleuligaga
 8.コリン・バーク 7.タネラウ・ラティマー 6.リーマ・メッサム(C) 
5.ケビン・オニール 4.クレイグ・クラーク
3.NathanWhite 2.ヒカ・エリオット 1.SonaTaumalolo

 16.Aled de Malmanche 17.BenAfeaki
18.CulumRetallick 19.LukeBraid
 20.ブレンダン・レオナルド 21.PjilBurleigh 22.SavaTokula

 ワラターズ
 15.カートレイ・ビール 14.ラッキー・ターナー 13.ロブ・ホーン
12. トム・カーター 11.ドリュー・ミッチェル 10.ベリック・バーンズ
9.LukeBurgess
 8.BenMowen 7.フィル・ウォー 6.PatrickMcCutcheon
5.KaneDouglas 4.ディーン・マム
3.アル・バクスター 2.TatafuPolotaーNau 1.ベン・ロビンソン

 ブランビーズ(7位 31ポイント) vs ハイランダーズ(12位 17ポイント)

 ブランビーズはこのゲームが今季最後のホームゲーム。そこでハイランダーズを迎えてボーナスポイント付きの勝利が必要最低条件ではあるのですが、恐らく地元ファンの人たちはそれよりもこのチームをそしてワラビーズを長年支えてきたジョージ・スミスとスターリング・モートロックが最後のゲームになるのでそれを見に来るでしょう。

 ジョージ・スミスは今季終了後引退を表明していてこのゲームでは肩の故障から久しぶりの先発、モートロック(32歳)は今季終われば来年このスーパー14に新たに加わることになっているメルボルンRebelに移籍することが決まっています。このゲームではまだ腰の痛みが残っている為先発ではないけど22番を付けベンチには入ります。モートロックの姿は恐らくゲーム後半のいつかには見られるでしょう。

ブランビーズ
 15;アダム・アシュレイ・クーパー 14.PatMcCabe 13.タイロン・スミス
12.マット・ギットウ 11.AndrewSmith 10.MattToomua
9.ジョシュ・バレンタイン
 8.ステファン・ホイルス(C) 7.ジョージ・スミス 6.ロッキー・エルソム 
5.マーク・チゾルム 4.マイケル・チャップマン
3.SalesiMa’afu 2.ステファン・ムーアー 1.ベン・アレキサンダー

 ハイランダーズ
 15.イスラエル・ダグ 14.ジェイムス・パターソン 13.ベン・スミス
12.ジェイソン・シューマーク 11.Fetu’uVanikolo 10.マシュー・バークエスト 9.ジミー・コーワン(c)
8.スティーブン・ステファノ 7.AlandoSoakai 6.アダム・トンプソン
5.ヘイデン・トリッグス 4.ジョシュ・バーカス
3.BronsonMurray 2.ジェイソン・ラトリッジ 1.クリス・キング

 16.PeterMirrielees 17.KeithCameron 18.JoeTuineau
19.ジョン・ハーディー 20.スコット・コーワン 21.ロビー・ロビンソン
22.JaydenHayward


 ブルズ(2位 34ポイント) vs クルセイダーズ(3位 34ポイント)

 ブルズはこのゲームも取って首位を固めたいでしょう。来週ストーマズ戦をアウェイで控えていますが、すでにベスト4入りは確実にしているのでこのゲームを取りさえすれば決勝リーグを地元で行えます。

 とかくパワフルなブルズに加えて地元のゲームで勝つにはかなり難しいように思えますが、先週のシャークス戦でも見られたように勝てそうな見込みは無いことはありません。そこで先週ストーマーズに破れたクルセイダーズは恐らくこのゲームでは先週でもそうだったようにとりあえずトライを目指してアタックをし続けるように思えます。

 このゲームを落としても4トライ以上でもらえるボーナスポイントは最終戦を終わったときに2位になれる可能性を残すことになります。2位になれば準決勝戦はホームゲームで戦えます。もし3位、4位になればクルセイダーズにとってこの南アフリカ/ニュージーランド間を2日掛かる移動を1週間後にはまた繰り返さなければならないようになります。これはやっぱり避けたいでしょう。

 だからこのゲームではペナルティーを取って勝つゲームよりとりあえず4トライを目指すゲームが見られるように思います。この大事なところでクルセイダーズ調子の下がっているライアン・クロッティーを休ませダニエル・ボーデンを12番に入れています。個人的にはこのボーデンはあまり信用していないのですが、このブルズ戦でカーターと並んでのプレーが攻撃力UPになることを祈りたいです。

 ブルズ
 15.ZaneKirchner 14.Gerhard van den Heever
13.Jacques-Louis Potgiter 12.WynandOliver
11.FrancoisHougaard 10.モーネン・ステイン 9.フォーリエ・デュプリーズ
 8.ピエレ・スピアー 7.DewaldPotgieter 6.DeonStegmann
5.ビクター・マットフィールド(C) 4.ダニエル・ロッソウ
3.WernerKruger 2.ギャリー・ボッサ 1.GurthroSteenkamp

 クルセイダーズ
 15.コリン・スレイド 14.シーン・メイトランド 13.ロビー・フルーエン
12.ダニエルボーデン 11.ザック・ギルフォード 10.ダニエル・カーター
9.アンディー・エリス
 8.キエラン・リード 7.リチャード・マッコウ(C) 6.ジョージ・ホワイトロック
5.クリス・ジャック 4.ブラッド・ソーン
3.ベン・フランクス 2.TI’IPaulo 1.ワイアット・クロケット

 16.DanPerrin 17.オーウェン・フランクス 18.サム・ホワイトロック 
19.トーマス・ワードローム 20.KahnFotualii 
21.ティム・ベイトマン 22.ジェレド・ペイン

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