オールブラックスの今季初のアウェイでのゲームがオーストラリアのメルボルンで行われます。これに先立ち本日、火曜日に両軍共に先発メンバーを発表しています。
オールブラックスサイドはハーフバックのピリ・ウィープが先日初めての子供である女の子の出産の立会いを無事に終えてチームに合流しているにも関わらずジミー・コーワンと交代しているのと、Wingにハムストリングスの故障から回復したジョー・ロコソコが前回のゲームに先発したレネ・レンジャーと交代しています。先発ではこの2人が7/17日の南アフリカ戦と変わった点ですが、控えには19番にビクター・ビットがリーマ・メッサムと入れ替わっているだけです。
こちらのメンバーのほうが今年はより最強に思えるのですが、永遠のライバル;ワラビーズ相手にアウェイでのゲームですが、再びアタッキングゲームを見せてくれると思います。
これに対して先日南アフリカとの対戦を30-13で終え、今年はまずまずの出だしになったワラビーズはそのときのメンバーから先発が同じく2人代わっています。
一人はその南アフリカのゲームで危険なタックルを犯したことにより2ゲームの出場停止処分を受けたクェイド・ク-パーに代わりマット・ギットウが今年初めてフライハーフに入り、ベリック・バーンズが控えから12番に入るようになりました。またフッカーが若手のSaja・ファインガからベテラン;ステファン・ムーアに入れ替わりました。
この変更で今年は9.ウィル・ゲニアー/10. クェイド・ク-パーコンビのアタックがどこまでオールブラックスに通用するか見ものだったのもしばらくお預けとなりました。けれどギットウ/ベリック・バーンズラインもとても攻撃力があり、両者とも足技もあり、見劣りは決してしないコンビです。これにギニアが絡んでどのようにアタックがしかえられてくるか楽しみです。
ワラビ-ズは先週の南アフリカでのゲームではそのギニアを始め、期待通りにギットウを中心としたバックス陣が良く南アフリカから2トライを奪っていますが、そのアタックはまるでオールブラックスが見せたシナリオをそのままコピーしたようなものでした。
自陣からボールをつなぎ攻めあがる様は今のルールにはどこのチームにとっても常套手段思える感じでしたが、南アフリカが3ゲーム続けてゲーム開始から3分以内にイエローカードを受けて14人なってしまう大きなミスを犯したことからこのような攻撃がワラビーズも序盤からされたと思われます。南アフリカのデフェンスはオールブラックス戦で見られたように強力でプレッシャーはきついものでしたが、ワラビーズの連続アタックはやはりオールブラックスのそれに比べると断然スピードとボールの連携に差があるように見られました。
それでもワラビーズのアタックにおいて重要な働きを見せたフォワードは7;デビッド・ポコックとキャプテンの6.ロッキー・エルソムで、この2人とNo.8のリチャード・ブラウンを加えたフランカー陣のブレイクダウンでの争いが今回のゲームでもまた注目されるところになるでしょう。特にデビッド・ポコックはこのゲームで世界の一流オープンサイドフランカーの仲間入りを果たしたとも言われています。
またキッカーの出来も焦点になってくると思われ、オールブラックスサイドは頼りにするカーターが前回のゲームでは調子悪く、最後はピリ・ウィープに代えられるほどでしたが、今回はどうでしょうか?逆にワラビーズは南アフリカ戦でマット・ギットウのキックが復調したようで5つのペナルティーキックを決め、6月のテストマッチで見せた乱調を取り戻しているようでした。けれどロングショットはギットウに任せ、短い距離のキックはジェイムス・オコーナーに任せているところを見るとまだ少しギットウのキックに100%の信頼を寄せていない(6月のイングランド戦で見せたミスキックのトラウマがまだあるかもしれない。)ようです。ここにベリック・バーンズが入ると誰がキッカーになるのかも楽しみです。
そして今回のゲームで今話題になっているのが両軍のメンバーのことではなくてゲームが行われる球場自体に注目が集まっています。今回のメルボルンでの開閉式ドーム球場は普段オージールールのゲームが行われる球場ですが、その芝生がとても滑りやすい状態になっていることが先週行われたオージールールのゲームで証明されています。芝の根がしっかり育っていなくて踏ん張りが全く利かない状態のようで、そのオージールールのゲームでは選手が”まるでアイススケートリンクでラグビーを行っているようだった”といっているほど滑って転ぶ姿が目立ちました。この状態でのスクラムなどが非常に危ないと懸念されているし、バックスの動きにもかなり影響が出てきそうです。
オールブラックス
15.マリ・ムレアイーナ 14.コーリー・ジェーン 13.コンラッド・スミス
11.ジョー・ロコソコ 12.マアア・ノヌ 10.ダニエル・カ-ター
9.ジミー・コーワン
8.キエラン・リード 7.リチャード・マッコウ 6.ジェロモ・カイノ
5.トム・ドネリー 4.ブラッド・ソーン
3.オーウェン・フランクス 2.ケビン・メアラム 1.トニー・ウッドコック
16.コーリー・フリン 17.ベン・フランクス 18.サム・ホワイトロック
19.ビクター・ビット 20.ピリ・ウィープ 21.アーロン・クルーデン
22.イスラエル・ダグ
オーストラリア
15.アダム・アシュレークーパー、14.ジェイムス・オコーナー、13.ロブ・ホーン
11.ドリュー・ミッチェル、12、ベリック・バーンズ、10.マット・ギットウ
9.ウィル・ゲニア
8.リチャード・ブラウン、7.デビッド・ポコック、6.ロッキー・エルソム(C)
5.ネイザン・シャープ 4.ディーン・マム
3.SalesiMa’afu 2.ステファン・ムーア 1.ベン・ロビンソン
16.Saja・ファインガ、17.JamesSlipper、18.RobSimmons
19.マット・ホドソン、20.ルーク・バージェス、21.アンソニー・ファインガ
22.カートリー・ビール
2010年7月27日火曜日
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