2010年9月10日金曜日

9/10 ワラビーズ対オールブラックス 第3戦の見所

連勝街道を突き進めオールブラックスは今度のワラビーズ戦でその記録を伸ばすことが出来るでしょうか?

 9/11土曜日夜、シドニーで行われるオーストラリア対オールブラックスの対戦ではオールブラックスが勝つと対オーストラリアとしては10連勝、そして今年のトライネーションでは完璧の6戦全勝になり、昨年の9/12に南アフリカに破れてからはテストマッチとしては15連勝の記録を伸ばすことになります。

 来年のラグビーワールドカップ開催までちょうど一年前に当たる今日、ちょっとこの辺りで負けの経験も必要に思えるオールブラックスの強さですが、このワラビーズ戦が来年のワールドカップに入るまでのちょうど良い調整のゲームにもなりそうです。

 オールブラックスはすでにダニエル・カーターがくるぶしの骨を少し削る手術を受けて成功に終わっていますが、このゲームには出られないということで10番の先発は昨年の世界ジュニア選手権最優秀選手のアーロン・クルーデンが入ることになっていますが、それ以外にワールドカップ以降クルーデンと同じく将来のオールブラックスを背負っていくと思われる者が先発で入ります。

 アーロン・クルーデンが20歳、そしてジョー・ロコソコに代わりウィングに入るイスラエル・ダグが22歳、ジェロモ・カイノに代わりブラインドサイド・フランカーに入るビクター・ビットが23才と来年のワールドカップ以降を考えるとチーム全体的には高齢化が進む中、きわめて妥当な選抜といえるでしょう。この3人はすでに今年のトライネーションで控え、もしくは先発で何度かゲームにも出ていて十分の活躍が期待されます。

 この辺りがオールブラックスの見所で、恐らくキッカーとしても重要な役割を果たすことになるピリ・ウィープがクルーデンを含めバックスをいかに動かしていくか見ものになるでしょう。

 またワラビーズもオールブラックスより早く若返りが進んでいてそれが今年のトライネーション後半になるにつれ成果が確実に出てきていますが、先週南アフリカを最後のキックでしとめたカートリー・ビールは21歳でその経験は大きな財産になったことでしょう。

 また前回は出場停止処分の為出て来れなかった為今回対オールブラックスとしては始めての先発となるクエイド・クーパーは22歳。このコンビとしてズーット共にレッズのデベロップメントチームで成長してきた9;ウィル・ギニア(22歳)に加えて12番に入るマット・ギットウの動きは最もオールブラックスとしては要注意のところです。

 そして先週と先々週の南アフリカ戦でも素晴らしい動きを見せたジェイムス・オコーナーがこれからもアーロン・クルーデンやザック・ギルフォードなどのライバルになっていくと思いますが、まだ20歳という若手ですがキャップ数はすでに20を数えます。

 このバックスではドリュー・ミッチェルが軽いハムストリングスの痛みからラキー・ターナーに代わっていますが、このターナーは今季初のテストマッチとなりこのあたりはオールブラックスのバックスにとって速攻、カウンターアタックにおいてのねらい目になるかもしれません。

 またワラビーズの変更でNo.8にリチャード・ブラウンを追いやって入るBenMcCalmanは22歳、プロップの控えに入るJamesSlipperは21歳。そして今季リチャード・マッコウの後釜として世界No。1の7番になると予想される活躍を見せているデビッド・ポコックもまだ22歳ということでワラビーズはフォワードも若返りが上手く実っていっています。

 さてこの若いワラビーズは先週の劇的勝利の勢いのままオールブラックスに挑んでくるでしょうか?昨年のこのシドニーで行われた両者の対戦は最後の最後まで勝敗の行方が分からないままオールブラックスが19-18で逃げ切った混戦だったのですが、今度の対戦も同じく非常に白熱するものが期待されます。

 オーストラリア
15.カートリー・ビール、14.ジェイムス・オコーナー、13.アダム・アシュレークーパー
11.ロキー・ターナー、12、マット・ギットウ、10.クエイド・クーパー
9.ウィル・ゲニア

8.BenMcCalman、7.デビッド・ポコック、6.ロッキー・エルソム(C)
5.ネイザン・シャープ 4.マーク・チゾルム
3.SalesiMa’afu 2.ステファン・ムーアー 1.ベン・ロビンソン

16.HuiaEdmonds、17.JamesSlipper、18.ディーン・マム
19.リチャード・ブラウン、20.ルーク・バージェス、21.ベリック・バーンズ
22.アンソニー・ファインガ

 オールブラックス

15.マリ・ムレアイーナ 14.コーリー・ジェーン 13.コンラッド・スミス
11.イスラエル・ダグ 12.マアア・ノヌ 10.アーロン・クルーデン
9.ピリ・ウィープ

8.キエラン・リード 7.リチャード・マッコウ 6.ビクター・ビット
5.トム・ドネリー 4.ブラッド・ソーン
3.オーウェン・フランクス 2.ケビン・メアラム 1.トニー・ウッドコック

 16.コーリー・フリン 17.ジョン・アフォア 18.アンソニー・ボリック 
19.ジェロモ・カイノ 20.ジミー・コーワン 21.コリン・スレイド 
22.レネ・レンジャー

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