今月の末、香港で行われる対オーストラリア戦から始まる今年のオールブラックス北半球遠征シリーズに向けての選抜が発表されました。
目玉はなんと言ってもサニー・ビル・ウィリアムスが念願のオールブラックスにデビューすることです。
彼は今年のニュージーランド国内リーグ戦(ITMカップ)で、カンタベリーでの12番のポジションでその破壊力とボールハンドリングのよさを期待通りに見せ付けてこの選抜は誰もが納得するものになっていました。今回の遠征でその実力がどこまで見られるか?今回の遠征でそのポジション先発はノヌと入れ替わるかもしれません。
また全体的に他のメンバーでは復帰組みが多いのですが、誰もが来年のワールドカップに向けてのバックアップ体制固めの為と言って良いでしょう。
この選抜が発表される前日にピリ・ウィープがくるぶしを骨折、そこで急遽アルビー・マシューソンが選抜されたように来年のワールドカップ時点で誰が怪我でゲームに出られなくなっているか?分からないのでそれに備えての準備といっても良いでしょう。
ダニエル・カーターのバックアップには怪我から復帰のステファン・ドナルド、リチャードマッコウのバックアップにダニエル・ブレイド、フッカー陣のバックにはヒカ・エリオット、6番及びNo。8のバックアップにリーマ・メッサム、そしてWingのバックアップにホセ・ギアー、コンラッド・スミスのバックにはイサイア・トエアバと誰もが先発でも十分通用するものがオールブラックスに復帰しています。
また多くのものが怪我や手術後久しぶりのテストマッチということもあって今回の遠征でも出番が遅くなるものも含まれています。ダニエル・カーター(くるぶしの手術)をはじめシティベニ・シティバツ(肩の手術)、アンンドリュー・ホー(肩の脱臼)はこの北半球遠征でのヨーロッパ戦から復帰しそうです。
逆に怪我のため今回の選抜に外れて残念なのはイスラエル・ダグ、アダム・トンプソン、そしてWingには今回ホセ・ギアーが復帰しましたが、個人的にはホセ・ギアーと共にコモンウェルツゲームで優勝した7Sのメンバーに選ばれていたオタゴのベン・スミスが選ばれなかったのは残念です。
そして選抜予想の筆頭にも上がっていたカンタベリーのロビー・フルーエンを押さえてこれまた臀部の手術から復帰しているイサイア・トエアバが選ばれているのは個人的には妥当だと思います。フルーエンもカンタベリーでのサニー・ビル・ウィリアムスとのコンビで攻撃の要になっていますが、彼にはワールドカップ後に活躍してもらうように残しておいてここはまだトエアバの方にワールドカップの準備を進めてもらいたいと思っています。
フォワード(16人)
プロップ; ベン・フランクス(タスマン)、オーウェン・フランクス(カンタベリー)
ジョン・アフォア(オークランド)、トニー・ウッドコック(ノースハーバー)
フッカー; ケビン・メアラム(オークランド)、ヒカ・エリオット(ホークスベイ)、
アンドリュー・ホー(タラナキ)
ロック; トム・ドネリー(オタゴ)、アンソニー・ボリック(ノースハーバー)、
ブラッド・ソーン(カンタベリー)、サム・ホワイトロック(カンタベリー)
フランカー; リチャード・マッコウ(カンタベリー)、ジェロモ・カイノ(オークランド)、
キエラン・リード(カンタベリー)、ダニエル・ブレイド(オークランド)、
リーマ・メッサム(ワイカト)
バックス(14人)
ハーフバック; ジミー・コーワン(サウスランド)、アンディー・エリス(カンタベリー)、
アルビー・マシューソン(ウェリントン)
First5/8; ダニエル・カーター(カンタベリー)、ステファン・ドナルド(ワイカト)
Centre; サニー・ビル・ウィリアムス(カンタベリー)、マアア・ノヌ(ウェリントン)、
コンラッド・スミス(ウェリントン)、イサイア・トエアバ(オークランド)
WING; ジョー・ロコソコ(オークランド)、シティベニ・シティバツ(ワイカト)、
ホセ・ギアー(ウェリントン)
フルバック; マリ・ムレアイーナ(ワイカト)、コーリー・ジェーン(ウェリントン)
・怪我の為選抜から漏れた主な選抜予定者
イスラエル・ダグ(Wing、フルバック)、コーリー・フリン(フッカー)、
ピリ・ウィープ(ハーフバック)、リチャード・カフイ(センター)、
ルーク・マクアリスター(センター)、レナ・レンジャー(Wing)、
アダム・トンプソン(フランカー)
・10’トライネーションメンバーには入っていたけど今回選ばれなかった者
ビクター・ビットー、アーロン・クルーデン、ベンソン・スタンレー
2010年10月18日月曜日
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