・ブラッドソーンが日本に行きます。
すでに日本でも発表されていますが、現役(現役です元ではありません。)オールブラックスのブラッドソーンが今年のワールドカップ後NZラグビーから離れて日本のサニックスに入団することに決まりました。さすがに36歳の高齢では来期NZラグビーの第1線で活躍するのは難しいので日本に行くように決めたと思いますが、まだまだオールブラックスクラスの力は十分ありますので日本でも活躍が期待できると思います。
また現役を引退してフランスのクラブで活躍していたジェリー・コリンズも来期から日本で働くことらしいですが、コリンズもまだまだ強力なタックルは日本でも十分使えるでしょう。
・カーターの代役は誰になるか?
ハイランダーズのコリン・スレイドが先週のゲームで今季2度目になるあごの骨を骨折したことによりワールドカップの出場が難しくなったということ。彼はWCでのカーターの控えに最も近い人材と言われていたのですが、これでカーターの代役探しが振り出しに戻ったようです。昨年オールブラックスになってカーターの控えとして使われた新人のアーロン・クルーデンも怪我で今季出遅れていて、ステファン・ドナルドが今週から怪我から復帰してチーフスに復帰していますがワールドカップでの選抜には???がつきます。
ここに最近脚光を浴びているのがブルースのルーク・マクアリスターです。彼は元オールブラックスで昨年などは怪我の為選抜から外されていましたが、今季ブルースでは12番に入りながらプレスキックは10番のステファン・ブレッドに代わり務めていて、その成功率は上々の成績をこれまで収めています。もともと彼はその実力は十分あるのですが、やたら怪我ばかりしてチャンスに恵まれ無かったのが今季WC後再びフランスのクラブチームに移籍する前にその商品価値をあげることが出来るかもしれません。個人的にもステファン・ドナルドより、またコリン・スレイドよりマクアリスターを信用してます。
・ブルーズが2位に上がる
そのルーク・マクアリスターをベンチに休ませたブルーズがレベルにボーナスポイント付きで金曜日に勝利を収めて第2週目以降フォースとの引き分けを挟んで7戦負け無しを続けています。
ゲーム自体は前半に圧倒的攻撃力で4トライを取りましたが、レベルにも粘られ、またステファン・ブレッドの信じられないぐらいプレスキックのミスが続く結果苦戦しましたが、最後は逃げ切っています。ブルースも選手層は厚く、この後の対戦スケジュールもあまりきつくは無いのでこのまま上位キープが続きそうです。
・オールブラックスの来期フルバックスは誰がなるか?
現役のオールブラックスはマリ・ムレアイーナがレギュラーポジションとして固まっていますが、来期はさすがにムレアイーナもこれから外れるでしょう。そして控えとしても使われているコーリー・ジェーンも28歳となりワールドカップ後はヨーロッパに行きそうで、来期のフルバックス候補は誰か?という思いでスーパーラグビーを見てみると今とても面白いものになっています。
クルセイダーズのイスラエル・ダグ、ブルースのイサイア・トエアバ、そしてハイランダーズのベン・スミスこの3人が今年それぞれのチームで大活躍しています。それぞれ3人ともオールブラックス経験者ですが、誰もがフルバックス以外のバックス数ポジションをカバーできる実力者ぞろいなので今後も注目しながら見るべきだと思います。
・ハイランダーズがクルセイダーズをアウェイで破る波乱。
ゲーム当日前にはクルセイダーズがリチャード・マッコウ(くるぶし)、ダニエルカーター(ハムストリングス)の怪我からの回復が遅れて出場しなくなり、サニー・ビル・ウィリアムス、ショーン・メイトランド、コーリー・フリンなどの主力をベンチに下げて休ませる布陣を取り、そしてハイランダーズもジミー・コーワン、アダム・トンプソンが怪我で不出場、コリン・スレイドは今季はすでに終わっているなどからゲーム自体の興味が薄れたものになったのですが、ゲームが始まると見逃した人は残念に思うゲームでした。
先週チーフスを破ったゲームを見てるとちょっと憎らしいほどの強さが見られ、また第5週目にハイランダーズのホームゲームでさえクルセイダーズが楽勝していたからハイランダーズにはあまり期待していなかったのですが、主力を欠くクルセイダーズはさすがに常勝チームとは言えないゲーム内容でした。
またハイランダーズはコリン・スレイドに代わり再び呼び戻されたトニー・ブラウンが攻撃、デフェンスそしてキックに大活躍。またアダム・トンプソンがいなくてもNo.8の元クルセイダーズ;ナシ・マヌなどが活躍して今季の攻撃力を維持したまま前半終わり掛けに逆転した後、伝統的粘りのデフェンスでクルセイダーズの反撃を退けました。またしても最後の最後までハラハラドキドキのゲームでしたが、8点差を守りきりました。
これでハイランダーズは6位のポジションをキープしたままですが、この後はブルース戦が正念場になりそうな以外はスケジュールとしてはきついことは無いのでこのまま最後まで行くかもしれません。
逆にクルセイダーズは4位に下がり、来週から3戦ストーマーズ戦を含めた遠征に出ることになります。
・レッズが首位をキープ
今週の最も注目されたゲームはレッズ対ワラターズだったでしょう。伝統的のこの2チームのゲームはクイーンズランド州対ニュー・サウスウェールズ州という永遠のライバルの対戦で、連勝を続けるレッズがフィル・ウォーなどの主力が怪我から復帰したワラターズを迎え7年ぶりにホームで勝利をしたゲームでした。
この勝利でレッズはまだまだ勢い途切れず突き進んでいきそうです。
ワラターズは先週ブルーズ相手にデフェンスのもろさを見せ、今週もレッズのアタックを封じることが出来ず、そして重要なアタック要員のドリュー・ミッチェルを手首の脱臼+足の骨折でワールドカップまでも出場できなくなりそうな怪我で失い、今後は上位進出は見込まれないようになった気がします。オーストラリア勢は今後レッズだけが要注意チームになりそうです。
・チーフスは今後要注意のチームになりそう?
今週から南アフリカにとんだチーフスはなぜか先発15人のうちステファン・ドナルド、リチャード・カフイ、ムレアイーナ、そしてレリア・マサガの4人以外はみんな頭を剃りあげています。フォワードのスコット・ワードロームはヘッドギアーをつけていますが、スクラムやラインアウトのときなどはみんなはげ頭なので誰が誰だか分かりにくくなっています。このチームは時々こんな訳分からないことをチーム全体でやったりします。
そんなチーフスですが、今週からステファン・ドナルドも怪我から復帰してベストメンバーがそろうようになりそうです。そんなチームで今週ライオンズを粉砕してますが、来週はブルズと対戦。その後もNZに戻って上位チームとの連戦が続きます。このチーフスが今年のスーパーラグビー順位予想を掛けまわすチームに
なるように思っています。
2011年4月24日日曜日
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