2011年5月2日月曜日

5/2 スーパーラグビー第11週のハイライト

 ハイランダーズ 10-15 ブルース

 ハイランダーズはコリン・スレイドが戦列から離れた意外はほぼベストメンバーでホームにブルースを迎えたゲームだったのですが、前半途中で頼りにしていたトニー・ブラウンがハムストリングスで早々にベンチに下がり、守りを固めたブルースを突き破ることが出来ませんでした。ブルースは今季アタッキングゲームが出来てるハイランダーズのホームゲームということもあって守り優先ゲームプランを取り、ペナルティーを取るとセンターライン付近からでもどんどんキックで点取りに行く。これにキッカーのルーク・マクアリスターが見事に答えてどこからでもロングキックを成功させました。そのマクアリスターも後半終了前に足首を痛めベンチに下がり来週のハリケーンズ戦には出て来れそうにありません。けれどこのチームにはまだLachieMunoがいるのでキッカーには心配なさそうです。ハイランダーズはロビー・ロビンソンだけになってしまいました。


 ハリケーンズ 28-26 レッズ

 ハリケーンズは先週南アフリカ遠征から戻ってきて、マアア・ノヌ、コーリー・ジェーン、そしてこれまでにコンラッド・スミス、そして昨年からピリ・ウィープというこのチームの要を怪我で失っているので絶好調のレッズには到底かなわないと思っていたのですが、最後にはどんでん返しが待っていました。
 ゲームが始まると1分20秒でレッズが先制のトライを決めその後10分までは有利な展開を見せてやはりハリケーンズ、ダメかな?と思っていたがその後前半終了までに4トライを取り続けて22-5としました。これはいけると思いきや、後半はさすがにレッズも持ち返しなんと反対にあれよあれよと2トライ+2ペナルティーを奪って65分には25-23まで詰め寄られます。この間ハリケーンズのこのゲームから復帰したアーロン・クルーデンは前半トライを奪ったり、アタック面では素晴らしい働きを見せていたのですが、プレスキックに関しては散々な結果で4つのミスキックをしていました。これに反してレッズのクエイド・クーパーは相変わらずマジカルな動きとキックで大活躍、72分には逆転となるペナルティーキックを見事に決めて25-26としました。このままレッズが逃げ切るかとあきらめかけた79分にレッズ陣地15mほど入ったところでオフサイドを取り、このキックをアーロン・クルーデンが落ち着いて、慎重に決めボールがゴールポストを越えたところで80分の終了サイレンが鳴るという劇的な幕切れになりました。
 これでレッズは首位陥落、一気に4位まで落ちてブルースが首位に躍り出ました。



 フォース 30-42 クルセイダーズ

 このゲームではクルセイダーズはまだハムストリングスからの回復が遅れているダニエル・カーターをはじめサム・ホワイトロック、ブラッド・ソーン、アンディー・エリスなどの主力を欠きますが、このゲームにはリチャード・マッコウが先発でしかもこのゲームでもお休みを取らせているキエラン・リードに代わりキャプテン、そしてNo.8で戻りました。けれどこのマッコウの出場が違った意味でこのゲームを非常にスリリングなものにしました。

 ゲーム開始から今季クルセイダーズに移籍して実力が更に開花したイスラエル・ダグの素晴らしいブレイクランで立て続けに2トライとって0-12といきなりしましたが、実はフォースはクルセイダーズに対する勝率は他のチームより上回っていたりします。この日も絶好調のジェームス・オコーナーが2本のペナルティーを取って、そして両軍のスリリングなカウンターアタックで勝ってトライを奪い16-15とフォースが逆転します。これに対してクルセイダーズは31分にイスラエル・ダグとサニー・ビル・ウィリアムスの本領発揮といったアタックでトライを奪い16-22、しかし再びオコーナーがペナルティーを決めて19-22と前半は折り返します。この前半でペナルティーを犯した2本はリチャードマッコウによるもの。しかも2本目にはレフリーから警告も受けていました。これで満員になったフォースサポーターは更に盛り上がります。

 そして後半始まって直ぐ、46分ブレイクダウンでマッコウが遅延行為としてペナルティーを取られ、これにはイエローカードが出されます。これに対してまず3点追加した後、マッコウのいない10分のうちにトライ1本を取り30-25とリードします。

 しかしゲーム残り20分からはクルセイダーズの本領が戻ってきて、2トライを続けて取り33-42となりクルセイダーズが勝ちましたが、大変面白いゲームでした。



 ストーマーズ 32-12 シャークス

 ストーマーズはやはり強い。そのデフェンスは本物でしょう。強くて、早いデフェンスで相手からボールを奪ってそれをことごとく得点につなげるところがこのゲームで見られました。これでストーマーズは2位に上がりました。この後ストーマーズは来週クルセイダーズをホームに迎えたゲームの後はブルース戦も含めた遠征4連戦が待っています。

 またこのゲームでストーマーズのフルバック;ジオ・アプロンの素晴らしい長距離サイドライン際からのドロップゴールが見られます。彼は7Sで大活躍したあと南アフリカ代表;スプリングボックスにも上がってきましたが、176cm、76kgと他のバックスよりは小さな体に似合わず素晴らしい動きを見せます。その彼がサイドライン際のセンターラインから5mほど入ったところから放ったドロップゴールは見事の一言です。

 ちなみに彼はなんと7人の兄弟+14人の姉妹を持つ大家族の一人だということです。知ってましたか?


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