今週末はオールブラックスのゲームはありません。しかし今日(金)には来週行われる南アフリカ戦に向けオールブラックスのメンバーはケープタウンへと旅立っています。
今週末は南アフリカはアルゼンチンと対戦があるためトライネーションが1週空く形になりましたが、オールブラックスにとってはいい調整期間になったと思います。来週のゲームも今年のゲームの中では非常に重要なものになりそうです。
この南アフリカ遠征にはレオン・マクドナルドとルディ・ウォルフが怪我の為参加してなくてまたハーフバックはジミー・コーワン、アンディー・エリスが共に怪我気味なので当初の予定通り3人目となるピリ・ウィープが同行しています。またバックの抜けた穴は昨年のワールドカップ以来お呼び掛からなかったオークランドのイサイア・トエアバが召集されています。彼なら今のオールブラックスのゲーム体制にも慣れているし、フルバックからセンター、WingそしてFirst5/8までこなせるので適材となるでしょう。
また先週少しだけオーストラリア戦に久しぶりにブラックジャージを着て出てきたピリ・ウィープはこの遠征の前夜地元のウェリントンに戻りすでに先週から始まっているNZ国内リーグ戦にキャプテンとして出て来ていて、ゲーム感覚を万全にして南アフリカに向かっています。
この昨夜のゲームはウェリントンが敵地のノ-スハーバーで最後に逆転して3点差で勝っているのですが、このノースハーバーには同じくゲーム感覚を戻す為アンソニー・トゥイトゥバキも出てきてました。
このように今年もこのNZ国内リーグはNZ代表として主要メンバーが各チーム抜けているときは強豪チームでさえかなり苦戦が強いられます。それだけNZ国内の各地域代表チームにはあまり力量の差が内容に思われるのですが、先週の開幕戦ではそれが顕著に出ました。
一概にNZの主要都市であるところが強豪チームとなるのですが、まず昨年の覇者であるオークランドがお隣の地域であるカウンティーズ・マヌカウに破れて、常勝チームのカンタベリーも主力が怪我などでいないためマナワツなんかに1点差で負けて、ワイカト、ノースハーバーと言ったオールブラックスを多く排出している地区チームも負けています。
先週はだから波乱のAIR NZカップ開幕となったのですが、この状態は2-3週間は続きそうです。このNZ国内リーグはオールブラックスのゲームが行われる時期と重なるのでどうしても関心が薄れ気味ですが、毎年このリーグ戦で活躍したものがその年の末に行われるヨーロッパ遠征にはオールブラックスとして選ばれそのままスターの道に入っていく者が見られます。
今年個人的に興味を持って見てみたいのは今年の7Sトーナメントで大活躍してジョノ・ロムーの再来とやたら世間で騒がれたVictorVitoがウェリントンでフランカーとしてベンチ入りしてます。またベイ・オブ・プレンティーのZarLawrenceも今年7Sで活躍した者。このようにここ3年ほどNZでは7Sで活躍した者が15人制のラグビー代表に駆け上がるステップになっているようで、オールブラックスのアダム・トンプソン、ワイカトそしてNZマオリでの今年キャプテンとなったリーマ・メッサム、次期オールブラックスのフルバックの呼び声高いウェリントンのコーリー・ジェーンなどが7S出身です。
また他に若手で注目しているのはカンタベリーのGeorgeWhitelock、AdamWhitelockの兄弟です。彼らにはまだ後一人弟も続く3兄弟ですが、どのものもすでに年代別カンタベリー代表を経験してきているエリートで、特に長男のGeorgeはよさそうです。
なかなかオ-ルブラックスのプレイが見られないこともあってゲーム観戦には人気が劣りますが、実際球場に足を運んでみるとやっぱりNZのラグビールーツ的なところがよく分かって面白いものです。今年はオールブラックスも南アフリカ遠征後8/23、8/30の週のゲームにはこの地元地区代表チームに戻ってゲームに出てくるものも多いと思います。
2008年8月8日金曜日
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