2008年8月21日木曜日

8/21 オールブラックスが地元チームに合流

 今週と来週末にはオールブラックスのゲームはありません。そこで先週の南アフリカ遠征から戻ったオールブラックスは地元のチームに戻り早速NZ国内リーグ戦に出て来ます。
 と言ってもダニエル・カーターやリチャード・マッコウなどの主力ではなく主に控えなどで使われてきた者10人が地元のチームに戻りゲーム感覚を維持するよう仕向けられているような感じです。ラグビー協会とも各選手は契約でそのようになっているようですが、主力はひと時の休養が与えられるようです。
 巷はめっきりオリンピックの話題でどこも華やいでいると思いますが、ひそかにこのNZ国内ラグビーリーグも今年は面白い展開になっているのです。今週末での注目ゲームはなんと言っても昨年の覇者であるオークランドが今年一番勢いに乗っているマナワツと対戦するゲームでしょう。このゲームはまたNZ国内のラグビーマッチでは最も権威あるといわれるランフェリーシールドと言う盾を掛けたゲームでもあり、これまで弱小チームとして見られてきたマナワツが最大のチャンスを得たような感じです。
 マナワツは今年この国内リーグ戦が始まってからまずカンタベリーを一点差で下し先週はこれまた強豪のワイカトに途中まで大差をつけられていたところから同点まで追いついたことによりズーットこれまで最下位争いをしていたチームが今は14チーム中7位と言うポジション。BET365のオッズはさすがにオークランドに1.06、マナワツに8.50と言う大差がついていますが、もしかしたらもしかするかもしれません。
 対するオークランドもやはり負けられないゲームなのでオールブラックス陣を先発から出してきます。ジョン・アフォア、ケビン・メアラムはもちろんのこと先週南アフリカ戦で途中からピッチに出てきたイサイア・トエアバがこのゲームではなんと10番をつけて先発します。なんだか背水の陣みたいな感じです。さすがに今年のオークランドは初戦を落として、先週はカンタベリーにボコボコにされてなんと13位にいるのですからこの辺りで体制を立て直さなければ今年は沈んだままになってしまうかもしれません。
 また他のオールブラックスで地元のチームに戻ってくるものとしてノースハーバーにアンソニー・ボリック、アンソニー・トゥイトゥバキ、ルディ・ウォルフ、ワイカトにステファン・ドナルドとシオネ・ラウアキが戻って両チームとも今年まだ1勝もしてないので今週と来週はこのオールブラックス連中に頼るようになるでしょう。
 オタゴのアダム・トンプソンとサウスランドのジミー・コ-ワンは今週はまだお休みで来週の1戦にはチームに戻るようです。
 そして今年の国内リーグ戦で一番調子がよさそうなのがウェリントンのなのですが、そのチームにニーミア・ティアラタとピリ・ウィープが戻ります。このピリ・ウィープは前々回のオーストラリア戦からオールブラックスに1年ぶりに復帰して、先週の南アフリカ戦では後半のほとんどピッチに立っていたのですが、今週の金曜日には先発でチームと合流します。しかもキャプテンとして、そしてハーフバックではなくて10番をつけて先発です。
 彼は去年ワールドカップ前にいきなりオールブラックスから外され、その後13人制のラグビーリーグに移るようなうわさが絶えなかったのですが、昨日NZラグビー協会と2年契約を更新して15人制にとどまること決めたばかりです。ここに来てまた彼の存在が注目されるようになって来ています。

 今週末のもう一つのひそかな楽しみは南アフリカとオーストラリアの対戦です。南アフリカはこの1戦と来週に続くオーストラリア戦に連勝してボーナスポイントも取れたらトライネーションのカップを獲ることはまだ可能です。それをまだ目指しているようですが、大事な得点源であるブライアン・ハバナをハムストリングスを先週のオールブラックス戦で痛めた為このゲームには出てこれません。対するオーストラリアもロテ・ティキリをはじめたくさん怪我人を出していますが、まだトライネーションのゲームとしては3戦あるのでそのうちの2戦獲ることが出来たらカップ奪回も可能なのでロビー・ディーン監督もいろいろと仕掛けてくるゲームになりそうです。

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