2008年11月21日金曜日

11/21 ウェールズvsオールブラックスの見所

 さてさてオールブラックスのグランドスラムツアーも3ッ目に差し掛かりこれから2ゲームは少しばかり気の抜けない対戦になります。今年の6カ国対抗戦覇者のウェールズとの対戦はこの大英帝国4カ国の中では最大の敵だと思われます。

 ウェールズの監督WarrenGatlandは昨年末からウェールズの監督を引き受けいきなり6Nationsの覇者監督になったのですが、それまではワイカトの監督としてムレアイーナをはじめカフイ、シティバツステファン・ドナルドのほかこのゲームには出てきませんがリーマ・メッサムと共に長年チームを引っ張ってきていた者でNZラグビーについては今の攻撃ラグビーをよく知っている者としての評価が高い監督です。

 ちなみにこのNZ地区代表監督を経てウェールズの監督、そして大英帝国代表チーム;ライオンズの監督になってからオールブラックスの監督に収まったのは今のグラハム・ヘンリーとなり、Gatlandはそれに沿った道を順調に進んでいるようです。

 ウェールズは6カ国制覇後は南アフリカに連敗、そしてこの11月のテストマッチでも11/8の南アフリカ戦でも15-20と最後にミスって逆転負けとなっています。先週は格下のカナダに34-13で勝っていますが、南アフリカ戦でのメンバーに戻してオールブラックスに挑むようです。

 ウェールズとオールブラックスの対戦は55年間の間に19回行われまだウェールズは1勝もしていないのですが、最近の対戦ではもう見慣れた感じの7;MartynWilliams、6;RyanJones(C)、11;ShaneWilliams、10;StephenJonesなどにとっては恐らく7-8回目のチャレンジになります。

 けれど新人も出てきていてキャプテンのライアン・ジョーンズのいつものポジションNo.8を奪ったAndyPowellや19歳のWing、LeighHalfpennyなどは活躍がかなり期待されています。但し残念なことにチームのキッカーとして重要な役割を果たしてきたJamesHookはまだ膝の故障が癒えずにベンチには入りそうですが、もしかしたらベンチ入りも出来ないかもしれません。

 スタジアムはいつものミレニアムスタジアムでレッドドラゴンの旗を振りかざした大、大、大観衆で真っ赤に埋まると思います。オールブラックスにとっては昨年ワールドカップでフランスに敗れたイヤなスタジアムになります。

 このオールブラックスにも少しメンバー変更があってフッカー控えに入っていたコーリー・フリンがMunster戦で受けたタックルで腕の骨にひびが入っていることが分かりNZに戻され、控えにはそのMunster戦がABデビューとなったホークスベイのヒカウェラ・エリオットが入っています。これでオールブラックスはこのウェールズ戦と次のイングランド戦はメアラムと二人だけのフッカー要因となります。

 またアイルランド戦で相手を殴ったことにより出場停止処分になりそうだったトニー・ウッドコックは公聴会の結果追加処罰は無いことになりしっかり先発で出てこれそうです。ただティアラタの体調はまだあまり良くないようです。

 今週末のゲームでは他にアルゼンチン、イングランド、フランスにとっても大変大事なゲームとなり、ウェールズも含めて12月に発表される次回2011年ワールドカップでの予選組み分けのどこに入るかが決まるゲームでもあります。ベスト3のNZ、南アフリカ、オーストラリアは不動ですが、勝敗によっては世界ランク4位に入れる確率が今現在4,5,6,7位のこのチームには残っています。

 4位に入ることはワールドカップでの予選グループで強豪3チームとは違う組に入るということになり決勝リーグ、そして準決勝までの道も開かれるといったものになります。掛け率では勝っているアイルランドがアルゼンチンを下すとイングランド、フランス、そしてウェールズにも4位に入れる可能性があり、たとえアルゼンチンが勝ったとしても得失点差によってはイングランドも南アフリカに勝てたら4位に上がれます。

 このように今週末のゲームはなかなかどれも面白そうな激戦が観られそうです。

 ウェ-ルズ
 15;LeeByrne、14;LeighHalfpenny、13;TomShanklin
12;JamieRoberts、11;ShaneWilliams、10;StephenJones、
9;GarethCooper

 8;AndyPowell、7;MartynWilliams、6;RyanJones(C)
5;IanEvans、4;Alun-WynJones、3;AdamRhys、
2;MatthewRees、1;GethinJenkins

 オールブラックス

 15;マリ・ムレアイーナ、14;ジョー・ロコソコ、13;リチャード・カフイ
12;マアア・ノム、11;シティベニ・シティバツ、10;ダニエル・カーター、
9;ジミー・コーワン

 8;ロドニー・ソイアロ、7;リチャード・マッコウ、6;ジェロモ・カイノ
5;アリ・ウィリアムス、4;ブラッド・ソーン、3;ニーミア・ティアラタ、
2;ケビン・メアラム、1;トニー・ウッドコック

 16;ヒカウェラ・エリオット、17;ジョン・アフォア、18;アンソニー・ボリック、
19;キエラン・リード、20;ピリ・ウィープ、21;ステファン・ドナルド、
22;イサイア・トエアバ

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