今週のゲームを見ていて本当に今年はデフェンスがどこも重視されているように思われました。ラグビー界の流れではコマーシャル的にどんどんスピードのあるアタック重視の傾向にルールまでも偏っていってますが、スーパー14のどのチームもどんどん速い展開のアタックをがっちり、しっかり守り通すことが出来るチームは勝てるという印象が残ったゲームばかりでした。
第4週目を終わって今年クルセイダーズはもう後が無い状態になり、シャークスはこのまま突っ走りそうに思われ、ブルズも崩れそうに無く、NZチームは今年かなり苦難が続きそうな気がしてきました。
チーフス 31 - 13 フォース
このゲームはキックオフ後1分で結果が分かるような感じでした。
チーフスウィングのレリア・マサガがフォースの攻守の要であるキャメロン・シェファードの甘いタックルを交わし、ドリュー・ミッチェルをステップで交わし、最後はマット・ギットウをハンズオフしてなぎ倒しトライを取って7-0と先行したところからチーフスはこの日ボーナスポイントを加えた4トライとってのシーズン初勝利を上げてます。
フォースは先週ブランビーズに勝った勢いは無くこの最初のトライのようにデフェンスが甘く、ミスタックルを繰り返し、チーフスのプレッシャーからハンドリングエラーも多くて攻め込むことが出来ず、センターライン上からのペナルティーキックを2度試みざる終えない状況になってしまいました。
チーフスもミスが多かったのですが、何はともあれ1勝出来たことはいいことでこれで弾みがつきそうですが、この後2ゲームはまたNZチーム同士の戦いが続くので南ア、AUSチームにとってはありがたいことになりそうです。
ブルース 31 - 35 シャークス
このゲーム結構ブルースには期待したのですが、シャークスのデフェンスは強かったです。ブルースの選手にも疲れがやはりあったかもしれませんが、シャークスの上手いラインでフェンスを崩すまでには到りませんでした。
シャークスのデフェンスはもう完成の域に入っているような感じでどうしても穴が出来ない、最少人数でブルースのアタックを食い止めブレイクダウンへの反応もとても早い。ボールを早く回してこられてもどこまでもマークが外されない。またみんなそのタックルが上手い。
最後にシャークスはイエローカードを受け14人になるまでに2トライ差が出来ていたのでブルースは逆転をあきらめ4点差以下の負けでもらえるボーナスポイント狙いに変えたような感じでもありました。
この14人になってからでもシャークスのデフェンスは強くて、ブルースは繋いで繋いで何とかやっとこトライに結び付けボーナスポイントはとることが出来た終わり方でした。
またシャークスの9;RoryKockottはこのゲームでは最高の出来具合を見せてそのRun、パス、キックともブルースのデフェンスを翻弄し続けました。今後このチームはデフェンス、アタックともに最高のチームに仕上がっていきそうです。ただ一つ心配なのはワラターズと同じく今季10週目までお休みが無く連戦のなかで主力が怪我で戦列から離れることが出てくるかもしれないことでしょう。
ハイランダーズ 6-0 クルセイダーズ
このゲームはラグビーのゲームを普段見ない人にはあまり面白いゲームでは無かったと思います。両軍併せての得点はたった6点でしかも2本のペナルティーキックでの得点。トライなしのゲームでスーパー14史上最低得点ゲームとなりました。
この得点からも分かるようにお互い守りあう堅いゲーム。けれどとても硬い守りが両軍見られたかといえばあまりそうには見られないゲームで、お互いゴールライン近くまで詰め寄っても最後のパスなどにミスが出て相手にボールを渡してしまう内容が80分間続きました。
お互い激しく動き回る攻防の中で敵陣ではペナルティーを犯さず前半はあっという間に時間が流れて0-0で折り返して、後半始まってから60分過ぎにはもうどちらかが先に得点したほうが勝つだろうなという雰囲気になっていました。
だから62分にハイランダーズが自陣10mのところでペナルティーを犯した時はこれで決まったような気がしたのですが、キッカーのコリン・スレイドがほぼ正面からのキックを外してしまうとやっぱり流れはハイランダーズになって66分、70分と2本のペナルティーキックをダニエル・ボウデンがしっかり決めて6-0となります。
この後クルセイダーズはトライ狙いで逆転勝利の為猛烈に攻めますが、残り10分をハイランダーズは凌ぎます。特にアダム・トンプソンとこの日戻ってきたジミー・コーワンの存在はこのチームにはとても大きいことがよく分かったデフェンスが見られました。
クルセイダーズにとってはこの負けはとても大きく、また前半にリチャー・マッコウを膝の怪我で失い今後どれだけゲームに出れないかわからないけどかなり影響が出そうで、またこのゲームでもプレスキックでしっかり得点できなかったことはこの後対戦する相手にもかなり有利になってきそうです。
クルセイダーズは今年かなりヤバイです。いつもスロースターターと言われますがその内容はかなり違い今後復活が望めそうになさそうに思えます。
2009年3月8日日曜日
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