2009年9月18日金曜日

9/18 オールブラックスvsワラビーズ 第3戦の見所

 オールブラックスは今度のワラビーズ戦ではさすがにカーター/ステファン・ドナルドのコンビネーションをあきらめました。12番にはマアア・ノヌを戻し、センターにはイサイア・トエアバを入れます。トエアバの怪我からの復帰がもっと早かったら先週のゲームではこのバックスラインが見られたと思いますが、このワラビーズ戦では上手く機能するでしょうか?

 そして今回のメンバーチェンジではフォワードのほうに注目が集まっています。何よりもこのトライネーション最後のゲームにこれまでのレギュラーを下げていきなり先発に経験浅い2人を入れてきました。

 一人は先週のゲームで後半出てきて活躍の見られたアダム・トンプソン。彼を6番に先発させるのは大納得出来るのですが、ロックにアイザック・ロスを下げてトム・ドネリーを入れたのは少しビックリです。

 二人とも今年のNZカップ戦でオタゴのメンバーとしては大活躍だったので、オタゴサポーターをとしてはとてもうれしい限りですが、調子の良いアイザック・ロスを下げるまでとは思いませんでした。

 トム・ドネリーはこれまで何度もジュニア・オールブラックスに呼ばれても、その上のオール・ブラックスには到らず、年齢はすでに27歳になっています。今回のオールブラックスデビューは過去4番目にデビューが遅い年齢となりました。けれど今年のNZカップでの活躍に加え、先週の南アフリカ戦前にオールブラックスの合宿に呼ばれた後のラインアウト、スクラムでの練習で評価をあげ、何よりもアイザック・ロスより少し体格、運動量で勝るということから先発に選ばれたようです。まして南アフリカ戦でのラインアウト壊滅の失態を繰り返さない為の奇策とも取れます。

 この24歳で今年のテストマッチ8ゲーム全て出場したアイザック・ロスと23歳で6テストマッチに出たプロップのオーウェン・フランクスの新人2人はこのあたりで休養を与えられた処置とのことです。だから控えにもこの二人は入っていないのですが、このあたりで将来のことも見据えて一旦オールブラックスから離される処置を与えられたようで、今後この二人は地元チームに戻り、更なる修行を自ら行うことを課せられたようです。だからこの二人は東京戦から始まる11月のヨーロッパ遠征にもオールブラックスとしては召集されない予定らしいです。

 またアダム・トンプソンは南アフリカ戦前のAB合宿合流後はマッコウの控えとして一時期待されたのですが、彼と首脳陣との話し合いからも7番のポジションはどうしても彼のスタイルに会わないらしく、先週のゲームでも途中からジェロモ・カイノと代わり、今回は先発でブラインドサイドに入ります。

 これによりマッコウの控え探しは続けられることになるようです。今のところ練習ではタネラウ・ラティマーが一応7番専門で入っていますが、マッコウの代役までには到らないということでまだまだマッコウはゲーム開始から80分間出ずっぱり状態が当分続きそうです。今回もロドニー・ソイアロが6番、7番、8番の交代要員としてベンチ入りしています。

 今回のワラビーズ戦は地元ウェリントンでのゲームですが、ワラビーズも南アフリカを破ったブリスベンでのゲームを見た限りでは決して侮れないチームになっています。特に彼らはこのゲームでいきなりABデビューするトム・ドネリーのラインアウトと南アフリカに遠征して2連敗した時からオールブラックスを外されていたニーミア・ティアラタがプロップで復帰するスクラムはターゲットにされると思います。ワラビーズお得意のこの2つのセットプレイは今回見所になるでしょう。

 そのワラビーズは南アフリカを破ったメンバー変更なしで挑んできます。注目しているのは新人で、前回のシドニー戦では出ていなかったハーフバックのWillGeniaと調子の良いアダム・アシュレークーパーです。この二人がまた南アフリカ戦のように暴れたらワラビーズも手ごわい存在になりそうです。

 皆さんも東京戦の下調べのつもりで見て下さい。面白いゲームが期待されます。

  オールブラックス

15.マリ・ムレアイーナ 14.ジョー・ロコソコ 13.イサイア・トエアバ
12.マアア・ノヌ 11.コーリー・ジェーン 10.ダニエル・カーター
9.ジミー・コ-ワン

8.キエラン・リード 7.リチャード・マッコウ 6.アダム・トンプソン 
5.トム・ドネリー 4.ブラッド・ソーン
3.ニーミア・ティアラタ 2.アンドリュー・ホー 1.トニー・ウッドコック

 16.Aled de Malmanche 17.ジョン・アフォア 18.ジェイソン・イートン
19.ロドニー・ソイアロ 20.ブレンダン・レオナルド 21.ステファン・ドナルド
22.ホセ・ギアー

 ワラビーズ

15.ジェイムス・オコーナー 14.ラキー・ターナー 13.アダム・アシュレー・クーパー
12.ベリック・バーンズ 11.ドリュー・ミッチェル 10.マット・ギットウ
9.WillGenia

8.ジョージ・スミス 7.デビッド・ポコック 6.ロッキー・エルソム
5.マーク・チズロム 4.ジェイムス・ホーウィル 
3.BenAlexander 2.TatafuPolota-Nau 1.ベン・ロビンソン

16.ステファン・モーアー 17.PekCowan 18.ディーン・マム
19.ワイクリフ・パル 20.ルーク・バージェス 21.クェイド・クーパー
22.ピーター・ハインズ

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