先日のワラビーズvs南アフリカ戦を見ましたか?
ワラビーズが大方の予想を覆して、けれど誰もが期待していたように南アフリカを倒してくれました。これで俄然この後のトライネーション2ゲーム、そして東京でのオールブラックスvsワラビーズ戦が面白くなりそうです。
ゲーム自体はワラビーズがひそかに燃えて、南アフリカは少し気合抜けのようなゲームでしたが、断然ワラビーズの今後に明るい材料がたくさん見られるゲームでした。
ワラビーズは先週の惨敗からミスが減り、セットプレイも上手く繋がるようになってお得意の形に持っていけたゲームだったでしょう。フォワードは特にスクラムが圧勝でした。またバックスはアシュレークーパーが非常に良かった。彼はこれでモートロックの後釜を完全に継ぐことになるでしょう。
またやはり12番にベリック・バーンズが入って攻撃のオプションが断然広がり、南アフリカのデフェンスもターゲットを絞れませんでした。10;ギットウ、12;バーンズのコンビはとても良いです。オールブラックスはこの次のゲームから10;ステファン・ドナルド、12;ダニエル・カーターになりそうですが、このコンビネーションのマッチアップは非常に面白そうです。けれどこのゲーム後半最後にベリック・バーンズがかなり大きな負傷をしたようにベンチに下がったことが少し気になります。
そしてワラビーズの勝利の立役者は若手が多かったことでしょう。ハーフバックのWillGinia(21)、フルバックのジェームス・オコーナー(19)共に素晴らしい働きでした。若さの勢いに加えて冷静な判断が随所に見られて、アタックの要に二人ともなっていました。WillGineaはパプアニューギニア出身ということですが、もしかしたらこの後はジョージ・グレガンのようになっていくかもしれません。
ゲームでの見所は断然ワラビーズのトライへのアタックに対するスプリングボックスのデフェンスです。この日はこれまでと違ってワラビーズが最終ゴールラインまでたどり着くことが数多く見られたのですが、最後の最後地面にボールがダウンされる手前10cmぐらいまであきらめず、素晴らしい技術でトライを許さないスプリングボックスのデフェンスは素晴らしいものでした。
前半のブライアン・ハバナのタックル、後半52分Gineaのトライを阻止した9;フォーリエ・デュプリーズ、そしてマット・ギットウの飛び込みをこれまた阻止した13;ジャック・フォーリエのタックルなどは完全に決まったとゲームの流れの中では誰もが思った事でした。それぞれビデオ判定になってスローモーションでリプレイを見てやっとそれがノートライだったと分かるようなシーンばかりでした。
おかげでアシュレークーパーのトライが決まったときに彼が観客のところまで行ってサポーターと喜びを分かち合う姿は、なんだかワラビーズの全員、そしてサポーターみんなの気持ちを良く表しているように思えました。
これで来週の南アフリカ戦はオールブラックスにとって更に潰し甲斐のあるものになりました。南アフリカもこのまま静かに引き下がらないでしょう。オールブラックスに勝てば世界ライン1位の実績とトライネーションのカップを奪い去ることができる名誉が待っています。
そしてその次のウェリントンでのワラビーズ戦はオールブラックスが勝つと思いますが、東京での対戦は分からないと思います。どちらにも有利なところはその時点では何もないでしょう。この南アフリカ戦での調子がワラビーズに見られたら非常に面白いゲームになりそうです。
オールブラックスの対スプリングボックス戦メンバーは明日発表されます。
(9/5 ブリスベンで行われたワラビーズvsスプリングボックスのハイライトビデオ)
2009年9月7日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿