先週から始まった2010年のスーパー14、例年のように序盤のこの時期は面白い波乱のゲームが見られました。
先週の第1週はクルセイダーズだけがホームゲームで勝つという幕開けでしたが、今週はそのクルセイダーズがレッズに破れる波乱。レッズはなんと11年ぶりにクルセイダーズに勝つというゲームとなりました。レッズのクェイド・クーパーの活躍もありましたが、クルセイダーズのすばやい連続攻撃を保とうとするところに逆に付け入られたようにパスインターセプトから2トライ取られる結果。またもやスロースターターのクルセイダーズとなるでしょうか?マッコウはまだ後2週間お休みの期間が与えられています。その間の戦いがどうなるでしょうか?
波乱のゲームでもう一つは昨年と同じくチーターズがシャークスを破っています。今回はしかもアウェイで。なんだかシャークスは今年このまま沈んだままになりそうな予感がします。
そして結果を聞いたときにはラグビーゲームのスコアーだとは思えなかった合計137ポイントという記録的な点の取り合いゲームとなったライオンズvsチーフス。お互い8トライずつ取り合うゲームになったけど最後の勝敗の行方を分けたのはステファン・ドナルドのキックでした。ドナルドは昨年のオールブラックスではカーターが戻ってきてからあまりゲームにも使われませんでしたが、その鬱憤を晴らすかのような活躍、キック力を先週に引き続き見せています。またリチャード・カフイが完全復活して良い活躍を見せています。チーフスはこの南アフリカ遠征を2勝、そして来週はフォースとの対戦。このまま連勝を続けていきそうです。ムレアイーナのお休み期間もまだ2週間残っていますが、このチームの今の状態ではムレアイーナもゆっくり休養をとってもらえそうです。
そして第2週後半の土曜日に掛けて行われた3ゲームは順当に今年の優勝候補が勝利を収めています。
ハリケーンズは先週からなんだかそれまでとは少し違う賢いゲーム運びをしている感じがします。先週はブルースに2トライ許して先行されたにもかかわらず新ルールの適用を上手く活用して相手が犯したペナルティー、特にタックル後に速やかに体を相手から離れなければならないことに対するペナルティーから得たぺナルティーキックで得点を重ねて後半は楽勝といった感じになったのを今週も再現して見せた感じでした。特に今年このチームには安定したキック力を誇るプレイヤーが3人います。先週と同じくウィリ・リピアが先発し後半途中までほぼ完璧のキックを見せてベンチに下がった後はピリ・ウィープが引継ぎ、そして得点差が出たところで新人のアーロン・クルーデンを育てるように経験値を与えるようにペナルティー・キックをさせています。このクルーデンは先週後半出てきていきなり相手から強烈なデフェンスタックルの洗礼を受けましたが、今週はその鋭いラン、そしてトライに繋がる絶妙なパスも見せました。
またそのキッカーに関わらず今年のハリケーンズは選手層が厚い。このゲームからロドニー・ソイアローがゲーム復帰しましたが、彼も控えから出てきてます。また昨年オールブラックスに選ばれながらもイタリア戦だけに出てきたタマティ・エリソンがその多彩な技能をこのゲームでは存分に見せつけ、この日のトライとアタックにガンガン絡んでいました。
逆にフォースの現状はジェイムス・オコーナーただ一人だけが頼りの状態に陥っています。フルバックに入っているにもかかわらず、キッカーとポジション的には10番のポジションにもアタックのときに入ってどこでも彼の姿が見られる常態。それをまた彼は無難にそして、上手くこなしています。しかしこのチームを支える主力(キャメロン・シェファード、ライアン・クロス、リチャード・ブラウン、デビッド・ポコック)が皆怪我で居ないのは苦しい状態が当分続きそうです。
そして南アフリカチームではブルズがギットウが先発したブランビーズをもろともせず、モーネ・ステインのスーパーキックは今年も衰えることなく彼だけでも32ポイントを取ってブランビーズを寄せ付けず先週と同じく4トライ以上のボーナスポイントを加えて首位独走状態が始まりそうです。
またストーマーズもワラターズを寄せ付けず快勝、今季移籍したハバナが2トライあげる活躍も見せて今年の南アフリカチームはこのストーマーズとブルズが危ないチームと見なされそうな感じです。
2010年2月21日日曜日
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