オールブラックスは今年の北半球遠征最後のゲームを来年のワールドカップに向けての調整に仕向けるように思えます。先週のアイルランド戦で先発ではなかったもの、また怪我などで出て来れなかったものを先発に戻し、そして遠征に連れてきている者をなるべくこのウェールズ戦で実戦経験させるプランに思えます。
まず先週のアイルランド戦には出て来れなかったケビン・メアラム、ブラッド・ソーン、ジミー・コーワンが先発復帰、そしてベンチから交代して出てきたサニー・ビル・ウィリアムス、サム・ホワイトロックが先発に入り、マアア・ノヌとアンソニー・ボリックがベンチに下がりました。またこの遠征でWingとしても使えることを証明したイサイア・トエアバがコーリー・ジェーンに代わり先発Wingで起用されます。
他の主力は変わらない陣容ですが、結局香港でのオーストラリア戦も含めて今回の北半球遠征はその主力であるダニエル・カーター、リチャード・マッコウ、トニー・ウッドコック、キエラン・リード、マリ・ムレアイーナなどは1戦も休養が与えられないまま最後のウェールズ戦も先発で出てきます。カーターやマッコウ、そしてムレアイーナなどは記録が掛かっていたこともありますが、1ヶ月続く連戦先発というのも来年のワールドカップへの備えかも知れません。
そのダニエル・カーターはこのゲームでジョニー・ウィルキンソンが持っている生涯獲得総得点(1178)の記録を塗り替えることが確実に(あと3ポイント)思われているので今週は9月に手術したくるぶしの調子が悪く練習も休んでいるのにもかかわらずこのウェールズ戦に先発してきます。
このウェールズとは昨年の11月に続き今年の6月にはニュージーランド国内で2戦戦っていますが、どれもお互い硬いデフェンスを引いて展開ラグビーのアタックを繰り返しペナルティーから得点を積み上げるようなゲームが続きました。今回も同じような展開が期待されますが、そこでこのカーターのキック、そしてベンチから出てくるだろうステファン・ドナルドのキックとウェールズのキッカー;ステファン・ジョーンズの競演になりそうです。
そのウェールズは先週断然格下に思われたフィージーに最後20分で追いつかれドローゲームになったことからキャプテンがこのゲームから怪我から復帰して、ここ数年キャプテンを務めていたNo。8のライアン・ジョーンズからそれまでの2戦彼に代わってキャプテンを務めたフッカーのMatthew・Reesに代えられています。
またこのゲームではやはりそれなりに主力を休ませたり、ポジションチェンジをして不慣れな所も出て最悪の結果を招いたのですが、それまでにウェールズは11/6にオーストラリアと戦い16-25とそして11/13には南アフリカと戦い25-29の僅差で敗れていますがこの2戦の時のメンバーに戻してオールブラックスに挑むようになっています。
7万人以上の観客で売り切れ満員になるミレニアムスタジアムでオールブラックスの破壊力抜群、どこまでも超高速で繋がる展開ラグビーがこのゲームでも見られるでしょう。
オールブラックス
15.マリ・ムレアイーナ 14.イサイア・トエアバ 13.コンラッド・スミス
12.サニー・ビル・ウィリアム 11.ホセ・ギアー 10.ダニエル・カーター
9.ジミー・コーワン
8.キエラン・リード 7.リチャード・マッコウ 6.ジェロモ・カイノ
5.サム・ホワイトロック 4.ブラッド・ソーン
3.オーウェン・フランクス 2.ケビン・メアラム 1.トニー・ウッドコック
16.アンドリュー・ホー 17.ジョン・アフォア 18.アンソニー・ボリック
19.ダニエル・ブレイド 20.アンディー・エリス 21.ステファン・ドナルド
22.マアア・ノヌ
ウェールズ
15.LeeByrne 14.GeorgeNorth 13.トム・シャンクリン
12.JamesHook 11.TomJames 10.ステファン・ジョーンズ
9.マイク・フィリップス
8.ライアン・ジョーンズ 7.SamWarbourton 6.DanLydiate
5.Alun-WynJones 4.BradieyDavies
3.AdamJones 2.MatthewRees(C) 1.GethinJenkins
16.HuwBennett 17.PaulJames 18.JonathanThormas
19.AndyPowell 20.マーティン・ウィリアムス
21.RichardRees 22.AndrewBishop
2010年11月26日金曜日
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