2011年8月14日日曜日

8/14 トライネーション 南アフリカ対オーストラリア 観戦記

 オーストラリアがワールドカップに向け順調に調子を上げてきています。経験値たっぷりの南アフリカ相手に粘りの強さを見せて敵地で勝利をもぎ取りました。

 私の予想とも大いに違いオーストラリアが先週のオールブラックス戦の後半に見せた粘り強さで前半から南アフリカのアタックを押さえ込み、後半に掛けて南アフリカが得意とする戦法も逆に奪うような仕上がりを見せて9-14と逃げ切りました。

 南アフリカはやはり準備不足、ゲームが久しぶりのものばかり集まったような感じでベテランぞろいでもチームとしての仕上がりにはまだまだ遠い感じでした。特に71分に強力・重量スクラムのはずが逆にオーストラリアに押され負けペナルティーを与えてとどめの3点を謙譲したことが象徴するように、マットフィールド、バッキー・ボッサのツインタワーでお得意とするはずのラインアウトでも何度もミスを見せたり、押し上げる強いラインデフェンズであるはずが前半から何度もブレイクされたり、特に目立ったのがブレイクダウンで集散が遅い、これは後半になると足が止まるような感じにも見られました。

 アタックにおいてもフランソワ・ステインのキック力は相変わらず度肝を抜かれるようなものがありますが、彼もチーム内で使い切れないような存在になっていて、一人浮いた感じでした。その彼をうまく使いこなせなかったブッチ・ジェームスもちょっとマット・ギットウのような”過去の人”の印象が見られました。またフォワードも前述のように破壊力に欠け、今のピエアー・スピース(No。8)は昔のように動き出したら停めらない存在ではなく停めることが出来るプレイヤーで、その後のアシストが続かないところがまた攻撃の続かない原因にもなっていました。

 こんな南アフリカですが、来週にはもっと連携も上手くなるでしょう。そしてモーネン・ステインが先発で出てくるでしょう。これに対して主力を温存したオールブラックスがどこまで挑むことが出来るか?そして順調な仕上がりを見せるオーストラリアに対して挑むようなオールブラックスとの今季トライネーション最終戦はレッズの本拠地ブリスベンで行われることからどちらのゲームも非常に楽しみになりました。




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