トライネーション南アフリカ対オールブラックス第2戦 先発メンバー
今度のトライネーション戦ではオールブラックス、南アフリカ共にラグビーワールドカップ前の最後の選抜テストといって言いゲームになりそうです。
南アフリカはこのゲームがRWC前の最後のゲームとなりオールブラックスにとってもトライネーションのゲームは来週末にワラビーズ戦が残っていますが、ワールドカップ用の選抜30名はそのゲームの前8月23日(火)に発表されます。
この選抜に向けての最後のアピールの場が今回のトライネーションマッチとなります。このゲームではオールブラックスは主力の7名をニュージーランドに休養させるようにしていますが、今回の南アフリカ戦が怪我から回復後初めてで、選抜にかかるための最後のアピールの場となる選手が含まれているためこのゲームで結果を出さなければならないのでチームとしてはかなりモチベーションの高いチームになりそうです。
その選抜にかかるかどうかのボーダーラインにいる選手が15.イスラエル・ダグ、14.イサイア・トエアバ 13.リチャード・カフイ、1.トニー・ウッドコック、そして22.コーリー・ジェーンと言われています。イスラエル・ダグ、イサイア・トエアバ、リチャード・カフイ、そしてトニー・ウッドコックはそれぞれ怪我の後、長いリハビリを経てやっとこのゲームに間に合ったものです。イスラエル・ダグはフルバック及びウィングのポジションを今回控えに入ったコーリー・ジェーンと争い、イサイア・トエアバ、リチャードカフイはセンターのポジションを争い、トニー・ウッドコックはプロップのポジションをワイアット・クロケット、オーウェン・フランクス、そしてジョン・アフォアと争うことになります。また今回の遠征に参加したけどベンチ入りできなかったザック・ギルフォードは恐らくワールドカップ用の選抜選手30名から外されそうということです。
そして南アフリカのメンバーも最後の調整の為、またホームゲームの為、そして先週ワラビーズに負けたことから今回のゲームには最高の出来を期待されています。今回のオールブラックス戦での変更人事で最大の話題はキャプテンが変わったことです。ジョン・スミットがベンチに下げられ、キャプテンがビクター・マットフィールドになりました。
これは思えば妥当なところだと思われます。今年のスーパー15を見ていたらジョン・スミットはシャークスでもほとんど控えが多く、先発はビスマーク・デュ・プリースでした。先週のワラビーズ戦でもスミットが腕を怪我してビスマーク・デュ・プリースと交代してから彼の強力なアタックは目を見張るものがありました。またキャプテンとしてもマットフィールドのほうが昨年ぐらいから妥当に思えていました。
このフロント・ローが代わったからといっても、また先週のワラビーズ戦で後半不甲斐なくワラビーズのフォワードに押し切られたスクラムもその強力フォワードは変わらないでしょう。これに対してアフォア・メアラム・ウッドコックのベテランブルーストリオがどう対処するか見ものです。特にウッドコックは久しぶりのゲームでどこまで実力を見せられるか楽しみです。また南アフリカのこのフロント・ローもこのゲームで最終テストを行うようで控えにはフッカーとプロップもこなせるジョン・スミットをはじめ3人の強力フロントロー選手を入れています。
そしてマッコウとキエラン・リードのいないオールブラックスが南アフリカでは今最高のNo。7と監督から指名されて先発に入ったWillenAlbertsに加えてNo.8のスピースと6番のブロッソウという強くて、走れる2人を相手にアダム・トンプソンとリーマ・メッサムがどこまで通用するかテストされそうです。
バックスでは今回南アフリカはやはりモーネン・ステインを先発に戻し、フルバックに先週のゲーム中にハムストリングスを痛めたフランソワ・ステインに代え通常のジオ・アプロンでは無くてシャークスの若手パット・ランビーを入れています。これに加えてやはり非常に巧みなゲームコントロールを見せた9;フォーリエ・デュ・プリ-ズの3人から始まる攻撃に対してカーターに代わり10番を任されたコリン・スレイド、久しぶりのゲームであるイスラエル・ダグ、そしてジミー・コーワンがどんなアタックを組み立てていくか楽しみです。
南アフリカン他のバックスは先週のワラビーズ戦メンバーとは代わっていないのですが、先週よりは断然連係プレイの質が上がっているでしょう。これに対してオールブラックスのバックス陣形はこれまでに見られなかった新たなコンビといって言い体制です。トエアバが14番の背番号をつけて先発しますが、恐らくゲーム中は多彩なポジションチェンジが見られると思われ、そのあたりのセットプレイからの連携アタックも見ものになりそうです。
最後にワールドカップ用選抜30名の中にはハーフバックは3名選ばれる予定ですが、その3名がこの南アフリカ戦では皆テストされそうです。ジミー・コーワンの控えとしてアンディー・エリスがベンチに入っていますが、ピリー・ウィープがコリン・スレイドの控えでベンチ入りしている為後半にはこれまで見られなかった陣形がここでも見られそうです。
オールブラックス
15.イスラエル・ダグ、14.イサイア・トエアバ 13.リチャード・カフイ 11.ホセ・ギアー
12.サニー・ビル・ウィリアムス 10.コリン・スレイド 9.ジミー・コーワン
8.リーマ・メッサム 7.アダム・トンプソン 6.ジェロモ・カイノ
5.アリ・ウィリアムス 4.サム・ホワイトロック
3.ジョン・アフォア 2.ケビン・メアラム 1.トニー・ウッドコック
16.アンドリュー・ホー、17.ベン・フランクス、18.ジェラッド・ホエアタ
19.ビクター・ビット、20.アンディー・エリス、21.ピリ・ウィープ
22.コーリー・ジェーン
スプリングボックス
15;パット・ランビー、14;JPピターソン、13;ジャック・フォーリエ、
12;ジーン・ディ・ビリエー、11;ブラアイン・ハバナ、10:モーネン・ステイン、9;フォーリエ・デュ・プリ-ズ
8;ピエアー・スピース、7;WillenAlberts、6;HeinrichBrussow、
5;ビクター・マットフィールド、4;バッキー・ボッサ、
3;Jannie du Plessis、2;ビスマーク・デュ・プリース、1;GurthroSteenkamp
16;ジョン・スミット(シャークス)、17;Tendai(ビースト)Mtawarira、18;CJ・バン・ダ・リンデ、
19;ダニー・ロッソー、20;AshleyJohnson、21;フランシス・ホガ-ド、22;ブッチ・ジェームス
オーストラリア代表(ワラビーズ)ワールドカップ向け選抜メンバー発表される。
先週の南アフリカ戦を14-9で勝利して順調にワールドカップに向け調整がされていっている感じのオーストラリアのワールドカップ向け代表30名が昨日発表されました。このロビー・ディーン監督が発表した30名は結構意外な物になって話題になっています。
まずこのワールドカップ代表のキャプテンがここに来ていきなり代えられました。これまで2年間キャプテンを務めたフランカーのロッキー・エルソムに代えてレッズのキャプテンでもあるロックのジェームス・ホロウェルが新キャプテンとして選ばれました。ロッキー・エルソムは今年のスーパー15ではハムストリングスとくるぶしの故障の為ほとんどゲームには出ていないのですが、怪我から復帰後、特に先週の南アフリカ戦では相変わらずの強力ラインブレイクやボールキャリアーの姿を見せ付けました。それなのにこの土壇場でキャプテンを降ろされたことは若手が中心になってきているチームの中ではマット・ギットウと同じく意思疎通が難しくなってきているのではないかと思われます。これでエルソムは選手として6番のポジションに集中できるようになりますが、それもScottHigginbothamの台頭により先発ポジションも脅かされることになりそうです。
また今回の30人の中にはあのマット・ギットウが外されたことも話題になっています。確かにすでにワラビーズの正10番は今やクエイド・クーパーということになっていますが、その控えとしてやはりギットウは選ばれるはずと思われていたのが代わりに今年スーパー15でも偏頭痛が続いてゲームにほとんど出てなくて、まだ復帰が遅れているワラターズのベリック・バーンズが入っています。これもやはりロッキー・エルソムと同じくギットウもワラビーズの中ではロビー・ディーンが考える戦術には馴染まない存在になってしまったからかもしれません。彼はすでに来年はオーストラリアを離れてフランスに行くことが決まっているのでもうギットウのプレイはオーストラリアでは見られなくなりました。
またこのベリック・バーンズと同じくこの選抜30名の中には今年まだ怪我からの回復が遅れて、トライネーションにも出てこれなかった者が数名含まれています。フッカーのTatafuPolotaーNau(膝)、プロップのJamesSlipper(くるぶし)、そしてWingのドリュー・ミッチェル(足)などがそうですが、これに加えて長期にわたってリハビリが続いているロブ・ホーンやNo.8のワイクリフ・パルも選ばれています。ロブ・ホーンはベリック・バーンズと同じように今年のスーパー15に少しだけ出た後肘を痛めて最近やっと復帰し始め、ワールドカップにも間に合いそうですが、ワイクリフ・パルは肩と膝を痛めた後ほとんど2年ほどゲームに復帰できていません。ましてこのポジションには35歳のRadikeSamoと同じくNo.8が本職のBenMcCalmanも選ばれています。特にRadikeSamoとワイクリフ・パルのプレイスタイルは良く似ていて悪く言えば単にパワフルで巨体なだけでボールハンドリングには不安なことが良く見られる2人です。どうしてパルが選ばれたのか少し疑問です。
このNo。8要員が3人選ばれたことからデビッド・ポコックのオープンサイドフランカーを専門職とするものが他に選ばれていないことになりました。本来ならフォースのフランカ-;マット・ホドソンがポコックのバックアップとして選ばれるはずがこれで7番はポコックがズーット大会期間中先発することになりそうです。
ワラビーズワールドカップ向け選抜メンバー
フォワード(17人)
プロップ; Sekope・Kepu(ワラターズ)、ベン・アレキサンダー(ブランビーズ)、
JamesSlipper(レッズ)、SalesiMa’afu(ブランビーズ)
フッカー; ステファン・モーアー(ブランビーズ)、Saia Faingaa(レッズ)、
TatafuPolotaーNau(ワラターズ)
ロック; ジェイムス・ホロウェル(レッズ)、ロブ・シモンズ(レッズ)、ネイザン・シャープ(フォース)、
ダン・ベッカマン(ワラターズ)
フランカー; RadikeSamo(レッズ)、ワイクリフ・パル(ワラターズ)、
BenMcCalman(フォース)、デビッド・ポコック(フォース)、
ロッキー・エルソム(ブランビーズ)、ScottHigginbotham(レッズ)
バックス(13人)
ハーフバック; ウィル・ゲニア(レッズ)、ルーク・バージェス(ワラターズ)、NickPhipps(レベル)
First5/8; クエイド・クーパー(レッズ)、ベリック・バーンズ(ワラターズ)
Centre; アダム・アシュレー・クーパー(ブランビーズ)、アンソニー・ファインガ(レッズ)、
PatMcCabe(ブランビーズ)、ロブ・ホーン(ワラターズ)
WING; ディグビー・イオアニ(レッズ)、ドリュー・ミッチェル(ワラターズ)、ジェームス・オコーナー(フォース)
フルバック; カートリー・ビール(ワラターズ)
2011年8月19日金曜日
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