2011年10月9日日曜日

10/9 準々決勝第1戦,2戦の観戦記

 ワールドカップの準々決勝の1戦目、2戦目共に私の予想、期待はことごとく外れました。これで来週の準決勝はウェールズ対フランスになりました。

 それにしても日ごろ南半球のゲームしか見ていないので北半球のチーム同士のゲームはこんなものなのかな?という思いが残りました。今日は南半球のチーム同士の準々決勝2ゲームがありますが、ワールドカップの準々決勝ともなるとこのようになってしまうのでしょうか?恐らく今日の2ゲームのほうがもっと動きがあり、速い展開、そしてフォワード戦は固い戦いが見られると思います。

 アイルランド 10-22 ウェールズ

 ウェールズは最初のキックオフから始まる猛攻で取ったトライから主導権を握って逃げ切りのゲームといった感じでした。アイルランドはいいところを見せられずに、相手に隙を作らすことが出来ないまま終わってしまったという感じでしょうか?

 ウェールズは持ち前のデフェンスが素晴らしい。アイルランドに22m内に入られてから、ゴールライン前まで迫れれてからもデフェンスラインを広げることなく確実なタックルで守りきり、時にはどんどん押し返すことも見せつけアイルランドが壁の前で右往左往する感じに見られました。

 またオーストラリアのスクラムを粉砕したアイルランドのスクラムもウェールズに調べ尽くされた感じでこの日はウェールズのほうがスクラムは勝った結果でした。

 アイルランドはベテラン勢をそろえて挑みましたが、そのベテラン勢の経験もウェールズの若い勢いに負けた感じです。特に前半トライを先行された後アイルランドが逆襲してウェールズ陣地内でペナルティーをとってもキックで3点を狙わずに時間がまだ早いということからかラインアウトからトライ狙いにしました。この日はオガラが先発していて確実に3点を積み上げることが出来たと思うのですが、ウェールズのキックオフ後の猛攻、ボールを保持されることを恐れてかトライを取りに、とりあえず同点にさせることだけを考えてトライ狙いに出て時間をつぶしてしまいました。これを3回も繰り返してはことごとくウェールズにゴールライン手前のデフェンスに跳ね返されたのが最後まで響きました。

 ウェールズはこの日もブレイクダウンでアイルランドの速攻を緩めさせることに成功したと思います。またアタックでは12;ジェイミー・ロバーツが相変わらずボールを持ったら必ずアイルランドデフェンスラインをはるかに引き下げる役目を果たし、またキッカーのRhysPriestlandが蹴り出すデフェンスキックは距離も狙う場所も有効的に生かされていました。

 若いウェールズは更に勢いが出るかもしれません。

 イングランド12-19 フランス

 フランスが予想外の復活を見せつけイングランドに快勝したゲームとなりました。誰もがイングランドの不甲斐ないゲームを嘆いたことでしょう。

 フランスはトンガ戦などで見せた動きとは見違えるようなアタックとデフェンスを復活させました。またスクラムも本領発揮と言ったところでしょう。イングランドのスクラムを圧倒。このスクラムがらみでペナルティーを取って前半3本連続でペナルティキックを決め9-0としたところでフランスも今日はいけることを確信したように思えます。

 イングランドは最初5分はちょっと良かったのですが、次第にボールハンドリングのまずさ、連係プレイのつながりのまずさを見せだしてことごとくアタックが続かない。挙句の果てお得意のドロップゴールで3点でも返そうとする試みを12番に入ったトビー・フラッドが見せましたが、誰が見てもその場所から、その体制で、デフェンスラインがまだ近くて、まだボールを繋いで前進すべきところで放たれたドロップゴールは蹴った瞬間外れることが分かるキックでイングランドサポーターからブーイングが出る結果を招きました。この時点でイングランドのこの日の逆襲はもう無理だなと多くの人は思ったでしょう。

 後半入ってもフランスの優勢は続きイングランドのアタックを食い止めるデフェンスタックルが冴え渡るようにもなりました。イングランドは12番;マヌ・トゥイラギだけが前半からデフェンスラインに果敢に突っ込んで、時には素晴らしいラインブレイクを見せるのですが、彼に続くサポートがイングランドは誰もいない。全く孤軍奮闘といった感じでした。

 イングランドは負けるべく負けたような内容でしたが、これに加えてフランスを目覚めさせた罪は大きいでしょう。いやなチームが準決勝に進みました。

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